五十音順に紹介しています。
アブサンとは?
スピリッツにニガヨモギ、アニシード、フェンネル、レモン、コリアンダー、
アンジェリカの根、ビター、アーモンド、月桂丁字などの香味を配して造られる。
アブサンは別名緑の魔酒と呼ばれていた。それは瓶の中にある時は澄んだ
薄い緑色だが、一旦氷や水に合うととたちまち乳白色に変化してしまうからだ。
ニガヨモギに神経系統をおかす毒素が発見されて1915年以降、日本でも製造販売が
禁止され、今は一般的にペルノーを代用品としている。(注:チェコ共和国では法律規制
が無く今も製造・販売されている)
ワインとは?
一般的には果物から造った醸造酒を指すが、正確にはブドウを醸造して造った酒を
ワインといっている。ワイン(Wine)とは英語で、フランス語ではヴァン(Vin)、
ドイツ語でヴァイン(Wein)、イタリア語、スペイン語でヴィノ(Vino)、
ポルトガル語でヴィニョ(Vinho)であるが、いずれもラテン語のヴィヌム(Vinum)から来ている。
ワインは生鮮ブドウの果実をそのまま発酵させて造る醸造酒で、一年に一回、収穫後の
わずかな間しか造ることが出来ない。生産地の気候条件、ブドウの適正品種、土壌、地形、
栽培方法、醸造法などによってワインの風味が影響される他、その年の天候にも左右される。
シェリーとは?
スペインのアンダルシア地方の西南部、カディス県の中央に位置する都市
ヘレス・デラ・フロンテーラ、サンルカール・デ・バラメダ、プエルト・デ・サンタ・マリアの
3つの町の周辺地区で生産されているアルコール強化ワインのこと。
シェリーの名はヘレスが英語風に訛ったものともいわれている。シェリーの香味の秘密は
フロールにあるとされている。フロールとは発酵の時、樽を満杯にせず上部に空間を残す。
しばらくすると、ワインの表面にかびのような白い膜が張ってくる。これがフロール(花)で、
シェリー特有の香気をもたらす働きをする。
◆シェリーには次の5種類がある。
・フィーノ=味わいはシェリーの中で最も軽く、辛口。
・アモンティリヤード=フィーノを熟成させたもので、
中甘口から辛口まである。
・オロロソ=独特な香味を持ちコクがある。
クリーム・シェリーは、オロロソをベースに甘口ワインをブレンドして造る。
・ペドロ・ヒメネス=ブドウの品種名でもあるが、
甘口ワインの中ではより高価なもの。
・マンサニーリャ=サンルカール・デ・パラメダ産の
フィーノタイプの辛口。
ベルモットとは?
ドイツ語のヴェルムート(Wermut=ニガヨモギ)から来たもので、18世紀末から商品化され、
現在の主産地はイタリアとフランス。白ワインをベースに、ニガヨモギをはじめ、15〜40種の
香草薬草を配合して、更にスピリッツを加えて造る。色はカラメルなどでつけるが、
その量によって赤にも白にもなる。
チンザノ、マルティーニ、ノイリー・プラット、バルベロ、フィリペッテイ、リカドーナ、
ガンチア、シャンベリー・コモス、ドリン、エギュベル等が輸入されている。
表記例