「更なる力が欲しくば、我を隅々まで読み解くが良い」
「我は錬金術書にして元力の技術書、料理書にして歴史書。気安く触るでないぞ」ふふん。
本体は“哲学の卵”と呼ばれる書物。錬金術と元力の技術が集約された魔書とされている。
(タイトルの由来は、錬金術の寓意画によく出てくる卵。
卵は万物を生みだす諸源の能力に満ちているところから「宇宙」そのものを表す)
錬金術が最も栄えた時期に、相当実力のある錬金術師が記したものなのではないか。そう噂されているようだ。
“哲学の卵”は肉体と新たなる情報を、宿主(人鞘)たる岩崎 智は古き情報と人智を超えた力を欲し、契約を果たした。
“哲学の卵”は異常な食いしん坊である。
事実、蓄積した情報のうち半分は力の記憶ではなく世界食い倒れ呑み倒れ紀行、世界の遊び大全なのだから。
なお、普通の書物と違うのはこの本が『成長』する事。
人鞘を通して情報を入手するごとに、ページが増えるのだ。
(元々は数十ページの薄い本だったのだが、今では千ページを超える分厚い本に)
自己紹介文:
ver.岩崎 智
「はじめまして。岩崎 智です」ぺこり。
「あ、あの。触らないで下さい。その本は扱いに注意しないといけないんで」
「……ところで、ボクに何か御用ですか?」
態度ミニマムな大学生。身長も若干ミニマム。
魔書“哲学の卵”に魅せられ、契約した人鞘である。
ver.“哲学の卵”
「“哲学の卵”じゃ。まあ、好きなように呼ぶが良い」
「………む、美味そうな匂いじゃな。後ろに何を隠しておる」
「それを食わせてくれるのなら、協力してやらんでもないぞ?」にこやか。
態度マキシマムな書物。闇と光の特殊攻撃を得意とする。
ブラッドはアーティファクト/マジシャン。
FP:20 人間性:13 行動値:9
外見特徴:
岩崎 智:分厚い瓶底眼鏡着用。顔の造形は中の中。印象に残らない顔。やや身長が低い。
おどおどしていることが多いので余計に小さく見える。
“哲学の卵”:美麗かつ繊細な装丁。煉瓦色の革表紙には“ウロボロスの蛇”のシンボルが彫られている。
とりあえず、人を撲殺出来るほどの分厚さである。ページ数は増えつづけているので不明。
特記事項:
岩崎 智:読書、オカルト研究。熱中すると寝食を忘れるのでよく“哲学の卵”にどやされる。動きがややどんくさいのでよくこける。
“哲学の卵”:基本的に食う寝る遊ぶの三つ。………威厳の欠片もないのは内緒である。
なお、美術館巡りや骨董品店巡りも『遊び』の範疇に入っているようだ。
そして、自分が食べて楽しむ為に調理技術と知識も豊富である。恐るべし食い道楽。
人鞘たる岩崎 智の意識を乗っ取る事はしないが、しばしば身体を乗っ取り好き勝手やる事がある。
(五感を共有してはいるが、自分の意志で人鞘の身体を動かしたくなる事があるようだ)
やはり動きがややどんくさいのでよくこける。
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