五十音順に紹介しています。
(数が多いので、分割して紹介しています)
ジンとは?
トウモロコシ、大麦、ライ麦などの穀類を蒸留して、ジェニパー・ベリー(杜松の実)
やシナモンなどを溶け込ませたスピリッツの事。現在は、オランダタイプのジンと
ロンドンタイプのドライ・ジンが有名。無色透明で、爽やかな香りを持つスピリッツ(※)
としてカクテルのベースに多用されている。
17世紀後半、オランダのライデン大学の医学部教授シルヴィス博士がヒノキ科の
常緑樹杜松の実の利尿作用に注目し、有効成分をアルコール度数の高い蒸留酒で
抽出して利尿剤を作り出した。これが効力もさることながらおいしいので人々が競って
飲み、Genievre(杜松のフランス語)と呼ばれて大流行になった。次第に杜松の実の他
キャラウェイ・シード、橙皮をはじめ数多くの香味植物を加え、現代のオランダ・ジンに
近づき、海外貿易に熱心だったオランダ商人によって世界各地に広がった。
1672〜74年の第3次英蘭戦争でイギリス兵士達がジンの味を覚えたこと、77年に
イギリス王家のメアリーと結婚したオラニエ公ウイレムが89年にイギリス国王を兼ねた
こともあって、ジンを飲む習慣がイギリスで広まった。
※スピリッツとは?
本来は「精神(Spirit)」のことだが、酒に関して使われる場合は蒸留酒の意味
になる。果実や穀類を発酵、蒸留して造った酒の総称で、アルコール度が高く
長期貯蔵に耐える。果実系のブランデー、糖蜜系のラム、穀物系のウイスキー、
ジン、ウォッカなどをいう。
表記例