【シナリオ名】:「サマータイム・キラー」 【シナリオタイプ】:ノーマル/シリアス 【シナリオ舞台】:高山市(よってシナリオ技能は『情報:高山市1Lv』 【募集人数】:3or4名 ※久路洲市から電車で2、3時間かかる山奥の街です。 【シナリオ予告】 ある街の夏祭り。 賑やかな祭囃子と人々の喧騒。 満天の星空の下、山のふもとに並ぶ夜店。 規模は小さいながらも毎年多くの客が訪れ、賑わっていた。 だが、今年もやってくるのだ。それを打ち破るモノが。 “サマータイム・キラー” 毎年、夏の終わりにやってくる殺人鬼。 いつしか、そう呼ばれるようになった。 ダブルクロス2nd Edition 「サマータイム・キラー」 季節は巡り、また夏がくる。 ※PC2は古代種必須、PC4は複製体必須です。 なお、戦闘が少々厳しくなるかもしれないのでご了承を。 ハンドアウト PC1用ハンドアウト ロイス:大空 錬(おおぞら・れん) P:純愛/N:不安 Dロイス:生還者(Dロイスが無くてもOK)  キミは去年の夏祭りで大空 錬と知り合った。 キミは錬に惹かれてしまった。 ありていに言えば一目惚れだ。 後から、同じ学校の先輩だと気付いた時は思わず小躍りしたくらいだ。 そして、今年の夏。 一緒に祭りへ行かないかと誘われたのだ。 キミにとってこれからが本当の夏の始まりだった。 PC2用ハンドアウト ロイス:“サマータイム・キラー” P:誠意/N:脅威 Dロイス:古代種(必須) 制限:まあ、見た目大人の方が。古代種必須。  キミが陰陽師と呼ばれていたころ、物の怪と出会った。 物の怪は、「再び私と出会ったら、その夏にある人物を殺すから手伝って欲しい。」と言われた。 その物の怪が“サマータイム・キラー”と呼ばれているジャームだと判ったのは千年以上経った現代だった。 その物の怪とはまだ再会していない。 PC3用ハンドアウト ロイス:霧谷雄吾 P:信頼/N:憐憫 Dロイス:特権階級(無くてもいい、無い場合ハンドアウト変更) 制限:UGN支部長  キミは久路洲市から高山市に支部長として派遣された。 旧くから高山市で夏に起こる殺人事件、“サマータイム・キラー”。 ジャームの仕業であると判りながらも日本支部ではこの事件を解決出来ず、 霧谷雄吾からの依頼でほぼフリーの支部長であるキミが直々に解決に乗り出したと言う訳だ。 事件を解決できるかは、キミの采配にかかっている。 PC4用ハンドアウト ロイス:佐上道明 P:尽力/N:隔意 Dロイス:複製体(必須) 制限:UGN関係者、複製体である事。チルドレンが望ましい。  佐上からキミは調査の依頼を受けた。 なんでも日本支部でも手に余り、中央評議会からスタッフが招集される程の相手らしい。 しかも佐上でも「不明な点が多すぎて推測できない。」と言っているのだ。キミが真実を探り当てるしかなかった。 GM: そして、さらに事前に言っておこう。 GM: ※砂吐き注意報(警報ではない(ぁ)) ヒカリ: え、私恥ずかしいセリフざらざら言う予定ですか?(笑/汗 GM: PC1は心配いらないとは思ったんだけどな(ぁ) イリシャ: イリシャにそんなことを求めるの? イリシャ: 無理(きぱ GM: 違う、PC1だからそれは心配するなw>だいちさん イリシャ: だが、言っておくが中の人は熱血台詞を駄々吐きする人だからな。 遠佳: ……ヤベェ! ヒカリたんの顔グラがツボにはまった!w 唯: 落ち着け、あすかさん(ずびし) ヒカリ: 自作ですよーw 遠佳: 萌えておる……萌えておるのうw 唯: よし、おっけーおっけー。 イリシャ: んと。 イリシャ: 蒼樹さん GM: あ、PC1から自己紹介ね。 GM: なんでしょ? イリシャ: 『陰陽師』じゃないと駄目なのかな GM: あ、そう名乗ってたってだけです。 GM: あと、カタカナなんで当て字はこっちで考えた(ぁ) イリシャ: 『魔女』不可? 遠佳: そういう単語、むかしの日本に無いと思うw イリシャ: 『ウィッチ』ですからなあ… GM: 別にいいけど、あの時代は陰陽師と呼ばれていたことにしてください。魔女は自称(笑) 唯: 狐とかかなぁ。 イリシャ: まあ、対応言語としてそう呼ばれてたことにしてもいいか。 唯: ということで、こちらは準備OKなのです(こく) ヒカリ: えと、自己紹介…ですか? イリシャ: あ。そっか、初めてだからわかんないかな? ヒカリ: ログとか読んではみたんですけど、あまり(涙 唯: (そかー) GM: うむ。何処かのログさらすかい? ヒカリ: それなりに自己紹介やってみますんで、何か抜けてたら言って下さい〜 ヒカリ: やってよいのかな?; イリシャ: 終わったら以上って言ってね。 ヒカリ: はい〜 ヒカリ: 「私はヒカリ。来栖川ヒカリですっ。」 ヒカリ: 「何かとドジやらかしちゃんですけど、どうぞよろしくお願いしますね」 ヒカリ: シンドロームはエンジェルハイロゥ/サラマンダー ヒカリ: IV13、侵食率33% ヒカリ: シナリオロイスの感情は ■慕情/偏愛 ヒカリ: あ…PC間ロイスはどうしましょう; イリシャ: おまかせ。基本的に自分のPCが持ってる感情だから GM: ダイスで決めるとよいですねー。 ヒカリ: 了解です〜 ヒカリ: #1d100 ダイス: hikari:1d100=(33)=33 ヒカリ: 純愛…?と #1d100 ダイス: hikari:1d100=(77)=77 GM: 純愛はやめとけ(笑)君にはシナリオロイスがいるw ヒカリ: はいw ヒカリ: 厭気と #1d100 ダイス: hikari:1d100=(73)=73 ヒカリ: 執着と厭気。表は執着で イリシャ: うわあ。なんかいやんw GM: (笑) PCシート:http://tukimi.gozaru.jp/pc1.html ヒカリ: 以上ですー イリシャ: では イリシャ: 「あら。自己紹介? そうだねえ、この街ではイリシャ・メイ・クラウディス、と名乗ってるね。まあ、呼び名なんてどうでもいいんだけど」 イリシャ: 「まあ長く生きてりゃいろんなものが見えてくるのさ。そう…人の心とかね…」 イリシャ: 「はあ? 年? そんなこと、聞くのは野暮ってもんだよ。 さあ、ゲームを始めようか。楽しいゲームをね」 イリシャ: 外見年齢24歳。いつも身体のラインの出る、カクテルドレスに身を包むナイスバディのお姉さん。 イリシャ: ■ブラックドッグ/モルフェウス ■暗殺者/占い師兼古物商 IV14 HP12 基本侵食率35% イリシャ: シナリオロイス:サマータイム・キラー 連帯感/■隔意 イリシャ: PC間ロイス:楠元 唯 有為/■憐憫 PCシート:http://www.milky.ne.jp/~daichi/priestes/rr005-01.html イリシャ: 以上です 唯: 「楠元 唯(くすもと・ただし)です。…ええと、UGNの支部長をやらせて頂いています」 唯: 「さてと、今日の夕飯は…。あ、電話だ」 唯: 「…え、任務? 後にしてもらえません? もうすぐ特売の時間なんです」 唯: 23歳、妻子持ち。小柄&童顔な見た目からはとてもそうは見えないが。 唯: どうにもぽやんとした性格で、よくも悪くも、お人好し。 唯: 自分から攻撃することをあまり好まず、“結界”を用い、他者を護る事を主とする。 唯: ※シンドローム:オルクス/サラマンダー 唯: ※基本侵蝕率:29% HP:16 イニシアティブ値:10 唯: シナリオロイス:“リヴァイアサン”霧谷雄吾 P:■信頼/N:□憐憫 唯: 「任せられたからには、全力を尽くします」 唯: PC間ロイス:“限界突破”真都乃 遠佳 P:■連帯感/N:□不安 唯: 「今回は、よろしくお願いしますね」 PCシート:http://cagedbird.halfmoon.jp/dx/RtoR/tadashi.html 唯: 以上、よろしくお願いします(ぺこ) 遠佳: 「やれやれ。気楽に走ってられればそれでいいのに、厄介ごとばかり舞い込んでくるなぁ……」 遠佳: 「……えーと、僕は“デッドエンド・ブレイカー”真都乃遠佳。ま、ヤバくない程度に頑張るとしようか」 遠佳:  複製体の力を持ち、オリジナルより戦闘用バイクを生成する能力を受け継いだ男の子っぽい口調の少女。 遠佳:  一見すると一匹狼でドライな性格だが、一度心を許した相手には甘えて依存してしまう傾向もある。 遠佳: シンドロームはエンジェルハイロゥ/ブラックドッグ。HP8、IV23/20 遠佳: シナリオロイス: 遠佳: 佐上道明 □誠意/■隔意 遠佳:  「彼個人に問題があるわけじゃない。ただ、何事も疑ってかかるべきだと思うだけ」 遠佳: PC間ロイス: 遠佳: “弓弾者”来栖川ヒカリ □庇護/■疎外感 遠佳:  「……ふぅ。どーにもニガテだなぁ、こういうコは……」 PCシート:http://members.at.infoseek.co.jp/ascalon/TRPG/R2R/PC/R2R_PC08.htm 遠佳: 以上です。本日はよろしくお願いします GM: では、こちらこそよろしくお願いします(ぺこり) ■マスター「真夏の夜に」 登場:不可■ 8年前、海岸通りを三人の家族連れが歩いている。 浴衣を着た夫婦と、同じく浴衣を着た小学生の男の子だ。 夏祭りの帰りだろうか、少年は縁日で買って貰ったおもちゃのロボットで会話しながら歩いており、夫婦はそれを笑って見ている。   少年「ええい、ろけっとぱーんちっ」ボタンを押すと拳の部分が飛んで行く。飛んでしまった部分は暗い夜道の方へ飛んでしまったので探しているようだ。 父「よっぽど気に入ったんだな、あれ。」 母「来年の誕生日には、「もっと強そうなの買って」って言うわよ、きっと。」 父「やれやれ。そりゃ困ったなぁ」   突如、道の向こう側が「ぽぅっ」と紅く光った。その輝きはよく見ると人の形をしていた。 全身が紅く輝き、左目にあたる部分にぽっかりと黒い虚のような眼がある。 高山市に毎年現れる都市伝説「サマータイム・キラー」の姿がそこにあった。 サマータイム・キラーは低い声で呟きながら三人に襲い掛かり、するどい爪で家族に斬りつける。 夫婦は、咄嗟に子供を庇う。が、彼等自身は首を跳ねられて絶命した。何もわからぬまま   “サマータイム・キラー”「ナンデ…ナンデボクダケガ……」   三人はその場で倒れた。首を斬られた夫婦は即死したが、右腕を斬られた少年はまだ息がある。 “サマータイム・キラー”の口から、優しい少年のような声が聞こえてくる。まるで人が変ったようだ。 “サマータイム・キラー”「やっぱり、こうなるんだ…。」右腕が傷ついた少年を見て、呟く。 その姿はゆっくりと霞んでいき、そのまま霧のように消えてしまった。 この年も“サマータイム・キラー”が現れて二人の男女を殺し、一人の少年が重態を負った。これが全ての始まりであった。     ■オープニング「夏の始まり」SP:“弓弾者” 来栖川 ヒカリ 登場:不可■ ヒカリ: えっと #1d10+33 ダイス: hikari:1d10=(2)=2+33=35 ヒカリ: OKです GM: 夏休み。透き通るような青い空に真っ白い入道雲が絶妙なコントラストを描く中、キミは彼と偶然再会した。 GM: 白い長袖のシャツ、黒いズボンというシンプルな服装の少年。 GM: 去年の夏祭りに初めて出会い、キミが一目惚れした先輩、大空 錬だ。 ヒカリ: 「――錬、君?」ちょっと驚いた感じに GM: 錬「あ……久しぶりだね、ヒカリちゃん」あの時と同じ、控えめな微笑みを浮かべている。 ヒカリ: 「ひ、久しぶり。えと、その…元気にしてた?」 ヒカリ: とぎまぎしながら言います GM: 錬「うん、元気だったよ。ヒカリちゃんも元気そうで何よりだ」にっこり。 ヒカリ: 「あ、ありがと…」 ヒカリ: 「けど、どうしたの?こんなところで……」目は合わさずに聞いてみます GM: 錬「あ、そうだ。ちょうど良かった。あのね……」 GM: なんとなく、去年の夏祭りの日を思い出す。 GM: 夏祭りのお誘いならいいなぁ、と思わなくもない。 ヒカリ: (お誘いだったら…嬉しいな……)内心思いましょう(笑 GM: ─去年の夏祭り。親友の太一郎とその彼女、そしてキミは夜の花火を見るために高台にある神社の裏手にいた。 GM: 三人揃って花火をバックに写真を撮るためにデジカメのシャッターを押してくれる人を探していると、ガラの悪そうな男にぶつかってしまった。 GM: 男「おやぁ?お嬢ちゃんは一人なのかな?」なんかもう危ない雰囲気全開。逃げるか助けを呼ぶかしたいところだが、太一郎とは離れているし周りの人たちは見て見ぬふりだ。 ヒカリ: 「ひ、一人じゃないですよ、近くに友達が……」(がたがたふるえながら GM: 男「いいじゃんか、夏祭りに一人でいるんだろ?付き合えよ」腕を取ろうとする。 ヒカリ: 「―――ヤ、やめてください…っ」力一杯抵抗してみる GM: ?「あ、いたいた。駄目だよ迷子になっちゃ、人が多いんだから」浴衣姿の少年が、さりげなく絡まれているところへ割り込む。 GM: ひょい、と手を繋いだりもして。 ヒカリ: 「あ――」ちょっと頬を紅くします(笑 GM: で、そのまま太一郎とその彼女がいた場所の近くまでやってくる二人。 GM: ?「大丈夫だった?……気を付けなきゃ駄目だよ、ああいう人もいるんだから」ため息。 ヒカリ: 「…あ、ありがとうございます……たすかり、ました」なんだかぼうっとして言う GM: 錬「……あ。名前を名乗ってないね。大空 錬。錬って呼んでくれて構わないよ」と、穏やかに微笑んだ。 ヒカリ: じゃあ微笑みに悩殺されながら答えます(笑)「私、ヒカリです。来栖川ヒカリ」 ヒカリ: 「錬君って呼んで、いいですか」 ヒカリ: と聞いてみよう GM: 錬「うん、いいよ」微笑みながら、頷いた。 GM: と、そんなちょっぴりいい雰囲気に浸っていると。 GM: 太一郎「おーい、ヒカリ。シャッター押してくれそうな人見つかったかー?」と大きな声で呼ばれます。 ヒカリ: 突然のことに驚いて、「あ…っ!えと、ごめん。まだ見つかってないよー」 GM: 錬「カメラのシャッターくらいなら、いいけど?」きょとん、とした顔で首を傾げる。 ヒカリ: 「……錬君も、一緒に写真撮らない?シャッターを押してくれる人は、他に探すから」とか恥ずかしそうに言うw GM: 錬「うん、いいよ?」恥ずかしそうな様子に気付いているのかいないのか、にこにこ笑ったままで答える。 ヒカリ: 「ありがとう…じゃあ、いこっ!私の友達紹介するよ」 GM: で、太一郎達と再び合流するキミ。 GM: 太一郎「へぇ。ヒカリも隅におけないねえ。こんな男前を連れてきちゃって」などと軽く冷やかされながら。 ヒカリ: 「ちょ、太一っ(太一郎のこと)」 ヒカリ: 「そんなのじゃないよっ!…その、さっき助けてもらったの」ともじもじ GM: 太一郎「折角だから先にヒカリ達から写真に撮ってやろう。そこ並べ。花火がバックになっていいスポットなんだぞ?」 ヒカリ: 「―――うん、お願い。じゃ、ここに並んじゃお、錬君っ」 GM: 錬「……あ、うん」なんとなく恥ずかしそうに見えたのは気のせいか。 GM: 太一郎は気が利く友人だ。すかさずキミと錬を二人並べると、夜空に花火が浮かんだところでシャッターを押す。 GM: キミ達が笑ったところでシャッターが切れ、一枚の写真となった。 GM: 錬「……駄目、かな?」ぼーっとしていたせいか、言葉の前半部分を聞き逃す。 ヒカリ: 「――え?…あ、ご、ごめんっ!もう一回言ってくれないかな」 GM: 錬「あ、ええと」 GM: 錬「明日の夏祭り、一緒に行かない?去年はあのまま別れちゃったけど、今年は色々な所を案内出来るし……駄目、かな?」微かに照れ笑いのような表情を浮かべながら、そう言った。 ヒカリ: 思っていたことが本当になったことに驚きながら「い、いいの?私なんかと夏祭り行って…」 GM: 錬「うん、予定があるんだったら構わないけど」 ヒカリ: 「ううん、予定なんてないし……私、錬君と夏祭り行きたい」 GM: 錬「ありがとう、ヒカリちゃん」 GM: キミが約束をすると、彼は控えめに微笑んだ。明日は8月31日。キミにとってこれからが夏の始まりだった。 ■オープニング「夏の怪異」SP:“ワルプルギスの魔女” イリシャ・メイ・クラウディス 登場:不可■ イリシャ: #1d10+35 ダイス: Irisha:1d10=(3)=3+35=38 GM: 夏、草木も眠る丑三時。 GM: 高名な『陰陽師』である伊理紗ことイリシャは海岸沿いの村で一仕事をして従者の太一郎と共に帰途につくところであった。 GM: どこからか、悲鳴が聞こえてきた。 イリシャ: 「う〜。なんでこう地べた歩いていかないといけないかねえ…飛んで行っていいかい?」 GM: 太一郎「駄目です。幽霊と間違えられたらどうしますか」びし、と忠告。 イリシャ: 「私自身、幽霊みたいなものだから気にしないんだけど?」 GM: 太一郎「……ってそうじゃなくて!悲鳴の主を探しに行かないんですか伊理紗様!!」 イリシャ: 「あ? あんたが言うなら行ってもいいよ、坊や」何気に投げやり GM: そうこうしているうちに、悲鳴の主がこっちにやってきた。 GM: その背後から、何から紅色の光を放つ『何か』がついてきている。 イリシャ: 「おや向こうから見たじゃないか」 イリシャ: 「おやおや。こまったねえ」困った風には見せずに GM: 悲鳴の主はそのまま逃げ去り、残ったのはイリシャと従者、妖のみ。 イリシャ: 「邪魔。道をお開け」 GM: 目の前にぼうっと紅く、人のようなものが輝いている。 GM: 全身が紅く輝き、左目が虚のように黒い妖だ。 GM: 血に染まった鋭い爪を気にすることもなく、ただ佇んでいる。 GM: 太一郎「あなおそろしや、ひぃぃぃぃっ!」妖の姿がはっきり見てしまい、腰を抜かす。 イリシャ: 「用が有るなら話しを聞いてもいいけどね。とりあえず、人を驚かせるのが本来でないだろうし、用がないなら、立ち去りな」腕を組んで気だるげに相手を見ます GM: 妖「あなたは、イリシャさんですか?」 GM: 紅く輝く妖はキミを見ると、その姿に似つかわしくない少年のような声で喋りだした。 イリシャ: 「そう呼ばれることもあるねえ」 GM: 妖「まさか、こんな時代から生きているなんて…」まるで、キミを知っているかのような口ぶり。初対面のはずなのだが。 イリシャ: 「他にも色々呼び名はあるけど。まあそんなことはどうでもいいさ」 GM: 妖「そうか、イリシャさんは僕とまだ会っていないんですね」その様子を見て、勝手に納得したらしい。 イリシャ: 「なに、『こんな時代から』と言うことは、あんた、私のずっと未来で会うことになるのかな?」 GM: 妖「あ、そうです。そうなるんです」あっさりイリシャの言葉を肯定する。 イリシャ: 「実に面白いやね。未来の私は元気かね?」嬉しそうに微笑む GM: 妖「ええ、元気そうでした。それほど長い時間話したわけじゃないんですが」微笑しているかのように、紅の光が明滅する。 GM: 妖「そうだ、お願いがあるんです。聞いてもらえませんか」 イリシャ: 「まあ、私に出来ることなら、息の根止めることから昇天させる事くらいまでならやってやろうじゃないか。未来の私繋がりで」 GM: 妖「ありがとうございます。それじゃ、本題に入りますね」ぺこり、と礼をする。 GM: 妖「イリシャさんと僕はもう一度、夏に出会います。その年の8月31日に僕は大空 錬という少年を殺すつもりです。……手伝って下さい。」 イリシャ: 「ふむ。理由を聞いていいかい?」 GM: 妖「なぜなら……ううっ!」 GM: 妖「キサマ、ジャマヲスルナッ!」声のトーンが低くなる。 GM: 妖が次の言葉を喋ろうとした時に、その姿は霞むように消えてしまった。 イリシャ: 「あのさ、私だって、鬼や悪魔じゃないんだから、理由が無く人の息の根止められんのだけど…」1人つぶやきながら、残される。 GM: そして、千年以上経った現在。 イリシャ: 「あづー」団扇で扇ぎながら GM: キミが紅く輝く妖怪と出会った一件は妖怪退治の物語として伝わり、今では高山市には“伊理紗”神社が建立されて毎年夏祭りを開いている。 GM: そして、紅く輝く妖は“サマータイム・キラー”と呼ばれる殺人者であることが判った。 イリシャ: 「…どうでもいいけど、死んだ人を祭るならともかく、生きてる人間祭るのはどうなんだといいたいな、わたしゃ…」チラシ見ながら GM: あれからキミ達は再会していない。今年は果たして会えるのだろうか。 イリシャ: 「ま、会えたら今度こそ、理由が聞きたいところだね」煙管で一服。 ■オープニング「夏の日の来訪者」SP:“結界陣”楠元 唯 登場:不可■ 唯: #1d10+29 侵蝕りっつー。 ダイス: Tadashi:1d10=(7)=7+29=36 GM: 夏、UGN沿岸都市高山市支部。 GM: キミが支部に到着すると霧谷雄吾はうやうやしく礼をして迎えた。 GM: 当然だ。この高山市には旧くから街に巣くっているジャームがいるのに、未だにその事件を解決できないでいる。 GM: その為、毎年かわるがわる違う支部長達がここに派遣されてきた。今年はキミの番なのだ。 GM: 8月31日。勝負は一度きりだ。 唯: 霧谷に一礼をして。 「…どうやら、大分厄介な事件のようですね」 GM: 霧谷「ええ、今まで誰も解決出来ませんでしたから」困ったような顔で笑う。 GM: 霧谷「では、早速ですが説明に入らせて頂きます。宜しいですか?」 唯: 「はい、よろしくお願いします」 こく、と頷く。 GM: 霧谷「この高山市では、毎年夏になると殺人事件が起きます。犯罪の発生率としては、特に他の都市と代わりはありませんが、調査の結果、どうやらこの殺人犯がジャームであることが判明しました。」 唯: 「ジャーム、ですか」 少し表情を暗くして。 「…殺人事件、というと。どのような事件なんですか? 無差別に?」 GM: 霧谷「まず、この街に伝わる『都市伝説』から話さないといけませんね」 唯: 黙って、続きを待つ。 GM: と、分厚い資料を取り出しながら読み上げる。 GM: 霧谷「この高山市では、“サマータイム・キラー”と呼ばれている、『夏になると紅く輝く人影が殺しに来る』という都市伝説があります」 GM: 霧谷「おそらくはこの殺人事件から派生したものと思われますので、便宜上このジャームを“サマータイム・キラー”と呼称しました」 GM: ぱらり、とページをまくる。 GM: 霧谷「また、このジャームによる事件は18年以上前から発生しており、このジャームは古代種などの特殊な能力を保持している可能性があります。現時点ではここまでです。」 GM: 資料をデスクに置く。残りは被害者のデータなのだろう。 唯: 「古代種、ですか…。そうも長い期間となると、何らかの因縁がありそうな気もしますね」 言って、資料に目をやる。 GM: 霧谷「まだ古代種と決まったわけじゃありませんが、特殊なジャームであることは間違いありません。調査の際は十分注意してください」 唯: 「ええ、了解しました」 少し、苦笑い。 「…僕も、命を無駄にする気はありませんから」 GM: 霧谷「とりあえず、古代種のオーヴァードを調査してみる必要がありそうです。早速調査をお願いして構いませんか?」 唯: 「はい、もちろんです」   唯: 力強く頷いて。 「これ以上、犠牲者を出させるわけにはいきませんから…」 GM: 霧谷「はい、それではお願いしますね。こちらも他の支部と連携して過去のデータを調査しますので」霧谷は唯と固く握手をした。 ■オープニング「夏の日の研究者」SP:“限界突破”真都乃 遠佳 登場:不可■ 遠佳: #1d10+32 ダイス: Tohka_AL:1d10=(1)=1+32=33 GM: 夏、UGN日本支部。 GM: キミは佐上道明からの呼び出しでここに来た。調査してもらいたい一件があるのだという。 GM: 研究室で席に座って待っていると、コーヒーを持って佐上が現れた。 遠佳: 「…………………」 席から立ち上がり、軽く会釈 GM: 佐上「ああ、よく来てくれたね。まあ、座って座って…」のっそりと現れ、コーヒーが乗ったトレイを置く。 遠佳: 表情は無表情というか、事務的な雰囲気で 遠佳: 勧められるままに席に座る 遠佳: 「それで、今回はどういう任務ですか?」 GM: 佐上「それで、砂糖とミルクはいるかな。ブラックのほうが好みかな…もう入れちゃったね…」角砂糖を3個、真っ白になるくらいミルクを入れてから言っても遅い。 GM: 佐上「……あ、任務の話がまだだったねえ」あはは。 遠佳: 「……別に、僕はどちらでも構いませんよ」 と珈琲を受け取り GM: 佐上「任務の話に戻ろう。至急、沿岸都市高山市に向かってくれないかな?」真っ白になったコーヒーを美味そうに飲みながら話す。味覚大丈夫か。 遠佳: 視線と雰囲気で、任務についての話の先を促す 遠佳: 「目的は?」 GM: 佐上「実はあの街には昔から毎年夏になると現れる“サマータイム・キラー”っていう殺人犯がいてね。どうやらジャームらしいんだ。しかもかなり特殊な能力を持っているらしくって」ずずず。 遠佳: 「殺人犯……それに特殊な能力、ですか」 GM: 佐上「そう。推測だけど時間となにか関わりがあるんじゃないかと思うんだ」コーヒーを飲み干す。 遠佳: 「時間……相手はバロールの可能性が高い、ということか……」 独り言のように呟く GM: 佐上「日本支部でも扱いに手こずっててさ、雄吾が毎年かわるがわる支部長を呼んで解決に当たらせてるらしいんだけど芳しくなくってさ」 遠佳: (……毎年別の支部長を任務に当てるってことは、過去の経験が活きないわけで……それって人事失敗じゃないのかな……?) GM: 佐上「で、今年はちょっと前に別の事件を解決した“結界陣”楠元 唯っていう支部長に白羽の矢がたったってわけ」 GM: 佐上「で、さらに今年は支部長の他に補佐役のチルドレンを当てようって話になったんだ。そういう事で、お願いね」肩ぽむ。 遠佳: (……いや、『失敗した者に用はない』ってあたり、UGNあくのそしきらしいかなぁ……) 遠佳: などと、ぼーっと思いながら 遠佳: 一気に珈琲を飲み終えて、 遠佳: 「任務了解しました」 遠佳: と事務的に返答します GM: 佐上「ん、ありがとー」 GM: と言いながら、佐上は一部が捩れた紙の輪をもて遊び始める。 GM: いわゆる『メビウスの輪』というやつだ。 遠佳: カップを机におき、席から立ち上がろうとしたところで、 遠佳: 「……ところで、一体何をしているのですか?」 と、ロシナンテが弄っている紙の輪を見て言う GM: 佐上「うーん。もしかしたらこれが今回のジャームと関係があるのかも知れないんだ。調査が出来次第また報告するよ。」 GM: 冬眠明けの熊みたいな笑顔で笑いながら、そう言った。 ■ミドル「真夏の過去」SP:“弓弾者” 来栖川 ヒカリ 登場:“ワルプルギスの魔女” イリシャ・メイ・クラウディス■ ヒカリ: 侵食率上げますー イリシャ: #1d10+38 ダイス: Irisha:1d10=(3)=3+38=41 ヒカリ: #1d10+35 ダイス: hikari:1d10=(8)=8+35=43 GM: 8月31日。 GM: 神社で縁日が始まるのは夕方からだ。駅前のショピングモールで待ち合わせたキミは錬とショッピングを楽しんだ。 ヒカリ: 「なんだか、沢山買い物しちゃったね」とちょっと大きい紙袋を抱えて言います GM: 錬「そうだね、後でコインロッカーに預けてこようか。お祭りに行く時は邪魔だし、後で浴衣に着替えるし」同じように大きな紙袋を抱えて、笑う。 GM: 会話をしている内に、錬がどうして毎年高山市に遊びにくるのか、という話になった。 ヒカリ: 「そういえば、錬君ってどうしてここに遊びに来るの?」 GM: 錬「昔はこの街に住んでいたんだよ。8年位前に、久路洲市に引っ越す事になって」少しだけ、寂しそうな笑みを浮かべる。 ヒカリ: 「そうなんだ……ごめんね、へんなこと聞いちゃった」済まなさそうに、目をそらす GM: 錬「ところで、“サマータイム・キラー”って聞いた事ある?」唐突に、別の話題に変わる。 ヒカリ: えっと…マスター?噂程度には知ってるのかな GM: 都市伝説くらいは。 ヒカリ: わかりましたー GM: 詳しくは知らないね。久路洲市在住だから。 ヒカリ: 「あ、うん…名前だけなら聞いたことがある。それがどうしたの?」 GM: 錬「……あれは、単なる都市伝説なんかじゃない。僕はあれの被害にあったんだ」 GM: 右袖をめくり、古い傷を見せながらぽつりぽつりと話す。 ヒカリ: 「………っ」思わず息を呑んで、彼の傷を見ます。あ、遠慮がちにw GM: 今まで、夏でも長袖の服を着ていた理由はこれなのだろう。 GM: かなり大きな傷だ。服で隠すしかない。 ヒカリ: 「こんな…酷い。どうしてこんな…」と聞こうとして、悪いような気がして躊躇います GM: 錬「あれは、夏祭りの帰りだった。突然紅く光る人のような怪物が現れて僕と両親を斬り殺そうとしたんだ。僕は重傷だったけどなんとか生きていられた」思い出すのも辛いのだろう。段々声のトーンが落ちていく。 ヒカリ: 黙って聞き入ります GM: 錬「警察は僕の言う事を信じてくれなかった。けど忘れない。……憎いんだ、殺してやりたいぐらいに」凄みのきいた声。いつもの錬とはまるで別人だ。 ヒカリ: 「…錬君……?大丈夫?」心配しながら顔色を伺いますよ GM: 錬「……で、ここには毎年お墓参りに来ているんだ。ごめんね、暗い話になっちゃって」無理に笑顔を作り、話を終える。 ヒカリ: 「ううん……私こそごめん。あんまり気が利かなくって…」 イリシャ: 「あら。はろー? 坊や。デートかい?」ひらひらと手を振って挨拶をする GM: 錬「……あ、ええと。どなたでしょうか?」戸惑ったような笑みを浮かべる。 イリシャ: 「毎年ここにお参りに来てるでしょう? その先で毎年、露店開いてるんだけど。覚えてないかしらね?」 GM: 錬「……ああ。気付きませんでした。占いのお店でしたっけ?」にっこり。 イリシャ: 「占いと、おまじないグッズを置いてるよ。今日は彼女連れてるみたいだし、良かったらどうだい?」 GM: 錬「あ、それじゃ夕方頃に寄ってみますね。……ヒカリちゃん、占いとか好き?」 ヒカリ: 「私…?嫌いじゃないよ。錬君が行きたいなら、私も一緒に行く」にこっと笑ってみせる イリシャ: 「じゃ、お待ちしてるよ」 GM: 錬「あ、そうだ。そろそろ一旦別れようか。夕方頃、去年ヒカリちゃんと出会った場所で待ち合わせるってことで」 GM: 錬「ヒカリちゃんの浴衣姿も見たいし」そう言って、悪戯っぽい笑みを浮かべる。 ヒカリ: 「うん、わかった。……もう、そんなこといわれちゃったら、恥ずかしくなっちゃうよぉ」 GM: 錬「……あ。夜7時に伊理紗神社(いりしゃじんじゃ)の鳥居の前で待ち合わせた方がいいね。わかりやすいし」 ヒカリ: 「あ、そうだね。じゃあ、絶対来てね。私浴衣に着替えて待ってるから」 GM: 錬「うん。それじゃ、また後で」長袖を元に戻して、手を振ってから去っていった。 ヒカリ: 私はその背中を最後まで見送ってから、家に戻ります イリシャ: 「…自分の名前の着いた神社ってのが、なんとも複雑やねえ」見送りながら ヒカリ: 「自分の名前の着いた神社……?」聞こえてきた言葉に思わず足を止めます イリシャ: 「イリシャ・メイ・クラウディス。久路洲市で『イリシャの店』って言う店を経営してるんだが、知らないかい?」 ヒカリ: 「いえ…あまりそういうことに詳しくなくて」ちょっと困った表情で イリシャ: 「昔話さ。ずっとずっと昔の…ここがまだ、村で、ちょっとした妖がいたんだ」 イリシャ: 「いまじゃ、サマータイム・キラー、なんて呼ばれてるけどね」 ヒカリ: さっき出てきた名前だから、ぴくっと反応します ヒカリ: 「……サマータイム・キラー?」 イリシャ: 「不思議な妖だった。…どうやら約束の刻限は近いみたいだね」 ヒカリ: 「不思議な妖……?約束の刻限……?…いったい、何を…」 ヒカリ: 滅茶苦茶困惑してその場に立ち尽くします イリシャ: 「…大人の話♪」にま、っと微笑んで、そこから立ち去りましょう ヒカリ: 「あ――待って……行っちゃった……」 GM: 生温い風が吹く。 ヒカリ: 「いったい、何が起こってるの…?怖いよ……錬君…」不安で蝕まれる胸を押さえながら、そっと空を仰ぐ GM: ちょうど、今の曖昧な話のような、そんな風―――― ■ミドル「夏の邂逅」SP:“ワルプルギスの魔女” イリシャ・メイ・クラウディス 登場:“弓弾者” 来栖川 ヒカリのみ不可■ イリシャ: #1d10+43 ダイス: Irisha:1d10=(3)=3+43=46 唯: #1d10+36 ダイス: Tadashi:1d10=(9)=9+36=45 唯: やる気いっぱいゆめいっぱーい。 GM: イリシャはヒカリと別れた後、ふらふらと街中で“サマータイム・キラー”を探していた。 イリシャ: もしかして、きーキャラクターかわたしは イリシャ: 「…また会えると思ったんだがねえ」 GM: そこへ、古代種のオーヴァードを探していた唯と鉢合わせする。 唯: 「…闇雲に歩いても、仕方ないかなぁ…」 そんなことを、呟きながらとてとて。 GM: 8月31日。未だにうだるような暑さだ。 イリシャ: 「…空から探すか? でもなあ、色々面倒なんだよねぇ…うるさいのもいるし」 唯: 「――って、あれ?」 気づかず通り過ぎそうになって、立ち止まる。 唯: きょとん、と。 「イリシャ、さん? どうして、ここに?」 イリシャ: 「んあ? なんだい、唯の坊やじゃないか」 イリシャ: 「あんたこそ何してるんだい」 唯: 坊やはあんまり気に留めず。 「こんにちは。ええ、ちょっと…」 仕事で、と言いかけて。イリシャが“古代種”であったことを思い出し。  イリシャ: 「あたしは、夜店の準備と人探し」 唯: 「そうなんですか…、ええと」 少し考え、けれど知人を疑うことは苦手なので、素直に。 「僕は…、夏を殺す者、を探しに」 遠佳: 登場しますー イリシャ: 「サマータイム・キラー…か。いよいよ因縁づいてきたねえ」スパーと煙管の煙を吸い込む 遠佳: #1d10+33 ダイス: Tohka_AL:1d10=(2)=2+33=35 唯: 「何か、御存知なんですか?」 こてし、と首傾げて。 遠佳: その時、唯の背後から唸るような音が聞こえる イリシャ: 「ちょいと昔に、ちょっとあってね。ほれ、そこの神社の名前知ってるだろ?」 遠佳: それはあっという間に爆音へと代わり、そしてすぐさまカン高いブレーキ音に変化する 唯: 「ええと」 確か、と呟き。 「伊理紗神社、でしたっけ」 遠佳: 気づけば唯の背後には、アイドリンク音を響かせるバイクが1台 GM: ちなみに、読みにくいが「いりしゃじんじゃ」と読む。 イリシャ: 「で、私の名前は?」自分を指差す 唯: 「――イリシャ、さん…」 そこで、背後の気配に気づいて振り向く。 イリシャ: 「省エネ対策でチーム-28ってのの活動やってるから。そこの小娘。アイドリングは禁止」びしっと煙管突きつけて 唯: 「あ、真都乃さん」 きょとん。 「…あちらからの増援、ですか?」 なんとなく、察して。 遠佳: 「お話し中申し訳ありません」 そう言って、フルフェイスを脱ぐ 遠佳: 「僕は“デッドエンドブレイカー”真都乃遠佳です。支部長の指揮下に入り事件を解決せよとの命を受けて来ました」 GM: さて、そろそろ情報収集と参りましょうか。 GM: OKかな? イリシャ: おけです 唯: 「あ、やっぱりそうでしたか」 にっこり、微笑んで。 「どうぞ、よろしくお願いします」 唯: おっけー。 GM: では。 ◆“サマータイム・キラー”が残したメッセージ <情報:学問、高山市> 7 ◆“サマータイム・キラー” <情報:裏社会、学問、警察、UGN、高山市> 7 ◆殺人事件 <情報:噂話、報道、警察、UGN、高山市> 7 GM: 今の所は以上。 イリシャ: んー。情報関連は… 唯: …社会みんな低いんだね。 イリシャ: とりあえず、サマータイム・キラーに裏社会で イリシャ: #1r10+1 ダイス: Irisha:1r10=(2)=2+1=3 イリシャ: おおう!? イリシャ: あぶなっ 唯: …コネ:UGN使って、同じの振っておきます。 唯: #4r10+1 ダイス: Tadashi:4r10=(6,8,9,6)=9+1=10 唯: “サマータイム・キラー”に10 唯: 殺人事件は…、<情報:噂話>で近所の奥様方に話を聞いてみよう(コネ使用) 唯: #4r10+1 ダイス: Tadashi:4r10=(5,6,5,2)=6+1=7 唯: 危ない… 唯: 最後にメッセージ…、<情報:高山市>で。 唯: #2r10+1 ダイス: Tadashi:2r10=(5,9)=9+1=10 唯: おっけ。 GM: では情報を提示しましょう。 ◆“サマータイム・キラー”のメッセージ。 千年以上前に、高名な陰陽師である伊理紗ことイリシャに、“サマータイム・キラー”が託したメッセージ。 “サマータイム・キラー”に接触した年の8月31日に何らかの方法で大空 錬を殺そうとしている。 また、“サマータイム・キラー”はイリシャと接触した時に以前会ったような口ぶりで話している。 イリシャ: …昔のことだから忘れてちゃってたわ(言い訳 ◆“サマータイム・キラー” 高山市で古くからある都市伝説。内容は「夏になると紅い人影が殺しにやってくる。」というもの。 “伊理紗”神社の伝承によれば千年以上前からあった伝説となる。 現在はUGNの調査でジャームである可能性が高いと見られている。その正体は一切不明である。 また、“サマータイム・キラー”はその時々において少年のような声と、低い声の二通りで喋ると言われている。 まるで人格が変ったかのように。 ◆殺人事件 高山市では毎年8月31日に、“サマータイム・キラー”による殺人事件が発生している。 この事件はジャームが殺人犯であることが判明してからは、警察の協力によって犯人の目撃情報などは隠蔽されている。 レネゲイドウイルスの存在を公にしないためだ。 また、それによって都市伝説として噂が逆に広がってしまったという一面もある。   GM: 以上。 唯: 得た情報をメモして、2人に公開しつつ。 「――と、いうところですね」 GM: あと、調べるべき項目をもう一つ。 ◆大空 錬 <情報:噂話、ウェブ、高山市> 7 GM: 以上だ。 イリシャ: 取り合えず振っておくか イリシャ: #1r10+1 ダイス: Irisha:1r10=(8)=8+1=9 ◆大空 錬 東京近郊久路洲市在住、高校2年生。 元は両親と高山市に住んでいたが、8年前に“サマータイム・キラー”に両親が殺されてから、 久路洲市にいる親戚に引き取られて現在に至る。 毎年墓参りの為に夏祭りの時に高山市に来る。 右腕に襲われた時の傷が残っており、それを隠すために普段から長袖の服を着ている、温厚で控えめな少年。 警察に“サマータイム・キラー”の目撃証言をしても信じてもらえなかったこともあって、 “サマータイム・キラー”を憎んでいる。 GM: 以上。 イリシャ: 「ま、それは仕方ないわねえ」 GM: 今度こそ、今の所調べられる情報は無いよ。 遠佳: (流石は正体不明の魔女に支部長クラス……僕のやること無いなぁ。楽でいいけど) イリシャ: 「で、とりあえず今ある情報はこれだけ。…だけど?」 唯: 「人格が入れ替わったよう…、“サマータイム・キラー”が狙い、それを憎む少年…」 んー、と考え込んで。 イリシャ: 「で。唯の坊や。私に何か用じゃないのかい?」 唯: 「…っと、すみません。“サマータイム・キラー”が古代種ではないか、との疑いがあったもので。…イリシャさんなら、何か御存知ではないか、と」 どうやら、本当に関係があったようですけど、と付け加え。 イリシャ: 「昔ね。ちょっと不思議な妖に出会ったんだ」 唯: 「…妖?」 突然の話に、少し虚を突かれて。 イリシャ: 「私はそのとき初対面だったけれど、向こうは私を知っているようでね…正確には『私』ではなく『未来の私』だったけれど」 唯: 「――『未来』?」 遠佳: 「……UGNからの情報では、“サマータイム・キラー”は時間に関係する能力を保有するとのことでした」 イリシャ: 「世の中には時間の軸と言うのがあってね、何かの折にずれることがある。だからそれで、私たちは会ったんだろう」 遠佳: 「それが何であるか、詳細は不明ですが……何か関わりがあるかも知れません」 イリシャ: 「ずっと、あれからの願いを聞きたくてね、毎年今頃になると、ここで露店を開くのさ」 唯: 「時間に関する能力…、バロール…? もしくは、他の要因が…」 メモに書き込みつつ、話を聞く。 遠佳: 「……そういえば」 遠佳: 「“ロシナンテ”は、僕に任務を与える際にメビウスの輪をいじっていました」 遠佳: 「彼はそれが、事件と関わりがあるかも知れない、と言っていました」 イリシャ: 「…始めと終わりは繋がってると言うことだね。どちらでもいいさ」 唯: 「繋がっている…、それだけなんでしょうか」 メモ帳に、メビウスの輪を描いてみながら。どうも腑に落ちない、という風に。 GM: さて、その時。 GM: 遠佳の携帯に着信が入る。 遠佳: (……時間操作能力、少年の人格ともう一つの人格、魔女を知っている、『大空錬の抹殺』――) 遠佳: (たぶん、『そういうこと』なんだろうなぁ……) 遠佳: 「……っとと」 遠佳: 考え事をしてぼぅっとしていた。慌てて携帯を開く GM: 佐上『あ、もしもし?無事に“結界陣”とは合流できたかな?』 遠佳: 「はい。支部長、及び“魔女”と合流しました」 GM: 佐上『とりあえず推論だけど、今回の事件の背景がわかった。今、そこにいる面々だけで高山市支部に集合してくれないかな』 GM: 佐上『ただし』 GM: “弓弾者” 来栖川 ヒカリは呼ばないように。佐上はそう付け加えた。 遠佳: 「……了解しました」 遠佳: というわけで、電話を閉じて、イリシャと唯にロシナンテからの伝言を伝えます イリシャ: 「ギャラ、出るんだろうね」重い腰を上げる 唯: 「…僕の方でも、掛け合ってみますから」 ちょっと困ったように、イリシャに笑いかけて。 遠佳: 「……ふぅ。やっぱり“そういうこと”か……ホント、面倒だなぁ……」 唯: 「…それでは、行きましょうか」 夏の、暑い青空を見上げて。 遠佳: ヒカリを呼ばない、という言葉に何かを感じ取り……小さな声でつぶやく ■トリガー「伊理紗神社の御利益」SP:“弓弾者” 来栖川 ヒカリ 登場:不可■ ヒカリ: 侵食率いきます #1d10+43 ダイス: hikari:1d10=(10)=10+43=53 ヒカリ: 上がる上がるー; GM: ヒカリが夜まで時間を潰すためにショッピングモールで散歩をしていると、間の抜けた着メロが鳴り出す。 GM: この着メロは……太一郎からだ。 ヒカリ: 「何だろう…」さっと携帯を取り出します GM: 太一郎『もしもし、ヒカリ?今夜の祭りと花火大会どうする?暇ならまた俺と彼女とお前の三人で行こうと思ってるんだけどさ』 ヒカリ: 錬君との約束があるから断りましょう「ごめん。私、他の人と約束があるの」 GM: 数秒間の痛い沈黙。 GM: 太一郎『ええっ!おまえ彼氏できたのっ?!去年一緒に写真撮ったあの先輩かっ?!』 ヒカリ: あぅぅ; GM: 相当驚かれている、そんなに意外なのか。 ヒカリ: 「なんで太一ってばそんなにするどいのっ!……って、そうじゃなくてっ」なんとなく照れくさくってパニック GM: 太一郎『で、こんな事聞くのも野暮かもしれないけどさ……どこまでいったのよ?』電話口の向こうで含み笑いしてるし。 ヒカリ: 「ど、どこまでって…どういうこと?」耳まで赤くなりそう GM: 太一郎『……俺の口から言わせるのかよ』ぼそ。 ヒカリ: 「え……ちょ、太一?わ、私そんなおかしなことはしてないよ?」(汗 GM: 太一郎『なんだ、まだデートだけかよ。いいこと教えてやろうか?伊理紗神社には昔から伝わっているならわしがあってさ』 ヒカリ: 「うん?」あまり聞く気がないようにしながらしっかり聞きます GM: 太一郎『夏祭りの時に神社の裏で花火を見ながら告白すると、そのカップルはうまくいくんだぜ』 GM: まあ、良くあるジンクスだ。とはいえ、なんとなく効きそうな気はする。 ヒカリ: 「………そ、そんなの迷信でしょ?」といいつつ唾を飲み込んで喉が鳴る(笑 GM: 太一郎『ホントだって!俺が今の彼女と付き合っているのもちゃんと一昨年の花火のときに告白したからなんだって、きっと』 GM: 見かけに寄らず、こういうジンクスには目の無い太一郎である。 ヒカリ: 「ああ、そうだよね。太一モテないのに、彼女が出来たんだもん。うん、信じる」 ヒカリ: 皮肉いっぱいに GM: 太一郎『あー、言いやがったなっ』と言いながらも、余裕の笑い。 GM: 太一郎『うちのご先祖様は神社に祭られている陰陽師の従者だったらしいからな。その子孫の俺が言うんだから間違いないって、うん』 ヒカリ: 「ん、わかった。親友のいう言葉、信じてあげるよ」と、笑ってみせる ヒカリ: 「けど、失敗しちゃったら恨むからねっ」 GM: 太一郎『……へいへい、その時にゃグチの一つや二つ聞いてやるよ』 GM: 太一郎『じゃあな、ちゃんと告白するんだぞ!』 GM: ぷち、つーつーつー。 ヒカリ: 「私が返事するの待って切ってくれたらいいのに……相変わらずだなぁ」(苦笑 ヒカリ: 太一のいった言葉をしっかりと胸に刻んで、私は告白する決意を固めた ■トリガー「捩れた夏-ロシナンテの結論-」SP:“限界突破”真都乃 遠佳 登場:“弓弾者” 来栖川 ヒカリは不可■ 遠佳: #1d10+35 ダイス: Tohka_AL:1d10=(6)=6+35=41 唯: #1d10+45 ダイス: Tadashi:1d10=(7)=7+45=52 イリシャ: ごめん誤爆 イリシャ: #1d10+46 ダイス: Irisha:1d10=(6)=6+46=52 GM: さて。 GM: ロシナンテのところへ行く前に、もう一つ情報を提示します。 ◆時間に関係した能力 <情報:学問、UGN、高山市> 7 GM: これね。 遠佳: では、振ってみますー 遠佳: #3r10+1 ダイス: Tohka_AL:3r10=(10,2,7)=Critical!! ダイス: Tohka_AL:1r10=(7)=7+10=17+1=18 唯: (ぱちぱち) GM: すごいなー。 GM: では。 ◆時間に関係した能力 “サマータイム・キラー”は千年以上前に目撃情報があるにも関わらず、その痕跡は一切残っていない。 また、毎年8月31日になると現れて、それ以外の季節では全く目撃されていないのも奇妙だ。 “サマータイム・キラー”が最初にイリシャと会った時に、既に出会っていたような発言をしている。 イリシャが認識していない、別の時間、別の場所で既に出会っていたのではないか。 GM: 以上。 イリシャ: 「そういわれても覚えてないもんは覚えてない」きぱ 唯: 「…そうですか」 うーん、と首を捻る。 遠佳: 「“サマータイム・キラー”は……『いつ生まれた』のか」 遠佳: 「魔女と出会う前? そして、魔女と会う前に一方的に知っていた? ……けどこれはムリがある……」 遠佳: 小声で呟く 唯: (時間に関する能力。…『未来』。…やはり…遡っている?) そんなことを考えながら、支部に到着。 GM: かくしてキミ達は、高山市支部に集合した。 GM: 会議室に着席して待っていると佐上が資料を山ほど抱えて入ってくる。 唯: 「あ、ご苦労様です」 ぺこり、とお辞儀。 GM: 佐上「やほ、暑い中ご苦労様」片手上げ。 GM: 佐上「うん、うん、良く来てくれたね。まあ座って………座っているね」あはは。 唯: 「いえ、これも任務ですから…、それで、お話の方をお伺いしたいのですけど」 山積みの資料を見つつ。 GM: 佐上「で、情報を集めてもらったわけなんだけどさ。ここから推論できる事、何かあるかい?それを聞いた後、僕から結論を話すことにするよ」 GM: と、どっかりと支部長ポストの椅子に腰をおろす佐上こと“ロシナンテ”。 遠佳: 「……あくまで、推測ですが」 GM: 眼鏡の奥の目を細めながら聞いている。 遠佳: 「僕が思うに、“サマータイム・キラー”は未だ生まれていないか、生まれていたとしても本格的な活動をしていないと思います」 遠佳: 「おそらく、今より後……未来においてヤツは活動を開始し、ワルプルギスの魔女と出会い、そして……」 イリシャ: 「過去に戻った。…私の推測が正しいなら、だけど」 遠佳: 「『過去に跳んだ』」 GM: 佐上「そうだね、大体そんなもんだよ。それじゃ、細かい説明をしようじゃないか」立ち上がる。 イリシャ: 「アレは…自分を殺すことを私に伝えた。ちがう? ロシナンテの坊や」 GM: 佐上「うん、そうなるね」にこり>イリシャ 唯: 「…メビウスの輪。ずっと、繋がっている物語」 ぽつり、呟く。それから、佐上の言葉を待って。 GM: 佐上「じゃあ、もう一度復習しよう。“サマータイム・キラー”は時間を跳躍する能力を持っている。いわゆるタイムトラベラーというやつだ。タイム・リープって言った方がわかりやすい世代もいるかな?」 GM: 喋りながら、佐上は黒板に図を書いていく。 過去────→未来(番号順に時間が経過する。) 春1 5 9  13 夏2 6 10 14 秋3 7 11 15 冬4 8 12 16 GM: 佐上「この世界では全てのものが過去から未来へと時間を過ごしている。図で表すとこの番号順に時を過ごしている事になるね」 唯: 「1年は春から始まり、夏、秋、冬。1年は終わり、そして、また春に。…その通りですね」 では、“サマータイム・キラー”は異なる?と。 GM: 佐上「そう。“サマータイム・キラー”はどうやら夏をランダムに時間跳躍して出没してるようなんだ」 GM: 図を消し、新たな図を描き出す。 過去────→未来(●は“サマータイム・キラー”が現れた時間を表す。) 春 夏● ● ● ● 秋 冬 GM: 佐上「こんなところだね、ここまでは理解出来たかな?」 GM: 振り返り、皆の反応を見る。 遠佳: 「僕はOKだよ」 唯: こく、と頷いて。 GM: 佐上「まず、夏にしか目撃されないこと、そして“ワルプルギスの魔女” イリシャ・メイ・クラウディスの目撃証言からも彼が時間移動をしていることは明確だ」 GM: こつこつ、とチョークで黒板を叩く。 GM: 佐上「そして、“ワルプルギスの魔女”が最初に“サマータイム・キラー”と出会ったのは千年以上前だったね?」視線をイリシャに向ける。 イリシャ: 「記憶はあやふやだけど、まあ平安時代だったし、それくらいじゃないかね?」 GM: 佐上「そのとき“サマータイム・キラー”はその年の8月31日に出会うと言って、今日また出会った時に、夜にまた出会うと言っていたそうだね?」 イリシャ: 「短い間、会話をした、ともね」 GM: 佐上「つまり」 GM: また図を消し、新しい図を描きながら喋る。 GM: 佐上「彼は一定の流れで時間跳躍をしているのではなく、ランダムに時間跳躍をしているという結論になるんだよ」 千年前─────→8月31日の夕方?(未確認)─→8月31日夜(番号順に時間跳躍をしている。) 春 夏 2          1           3 秋 冬 GM: 佐上「こうなるわけだね。もっとも、次にいつ“サマータイム・キラー”に会えるのかがわからないわけなんだけど」 イリシャ: 「会えるよ」 GM: 佐上「……そっか。じゃあ、それを信じようじゃないか。話を続けてもいいかな、皆?」 イリシャ: 「今度の8月31日。それが約束の日だからね。魔女の予言は当たるんだ、信じていい」 唯: イリシャの言葉を聞きながら。 「はい、お願いします」 GM: 佐上「OK。じゃあ、これから本題に入ろうか」 GM: 全員にプリントアウトした資料を配る。 GM: 佐上「そもそも時間をここまで跳躍できる能力が発見されたのは初めてだ。つまりは時間跳躍能力の起源種(オリジン)と言えるだろう」 GM: あ、プリントは目を通しておいてね?と前置きする。 GM: 佐上「ここで大事な事が一つ」 GM: 佐上「レネゲイドウイルスは感染する可能性がある。つまり、“サマータイム・キラー”がこれだけ広範囲の時間に渡って活動していれば感染者、つまりは時間跳躍する者がもっと出てもおかしく無い筈なんだ」 GM: 佐上「今まで散々レネゲイドに関わってきた皆の事だから、これはわかるね?」 遠佳: 「無論です」 唯: 確かに、と頷く。プリントに目を通しつつ。 GM: 佐上「しかし、“サマータイム・キラー”以外には時間跳躍能力を持った者は発見されていない」 GM: 全員に配った資料を指差す。 GM: 佐上「この資料は、“サマータイム・キラー”から攻撃、つまりは感染する可能性が明確なほどの接触をした者のリストだよ。全員死亡している。……たった一人を除いてね」 イリシャ: 「…当人ね」 GM: その資料に載っている人物は殆どが死亡と書かれていたが、ただ一人だけ違っていた。 GM: 『大空 錬、右腕裂傷。後日完治』 GM: 佐上「当たり」 GM: 苦笑しながらも、肯定する。 唯: 「…結果が原因となり。原因が、結果となる。…因果」 GM: 佐上「だから“弓弾者” 来栖川 ヒカリをここへ呼ばなかったんだ。彼女は大空 錬と個人的に親しいそうだから」 遠佳: 「鶏が先か卵が先か……難しくて僕にはわからないや」 GM: 佐上「おそらく過去に接触した時点で、彼は“サマータイム・キラー”のウイルスに感染しているはずだ」 GM: ここで、一度言葉を切る。 唯: 「“サマータイム・キラー”を倒す。それは、即ち――」 GM: 佐上「そして、“サマータイム・キラー”が大空 錬を殺そうとしている今日の夜に、“サマータイム・キラー”としての能力が発現するんじゃないかな」 イリシャ: 「パラドックスの発生は、考慮に入れなくていいのかしら」 唯: 後の言葉は続けずに。目を伏せて。 GM: 佐上「ああ、そうだね。タイムパラドックスの可能性を考慮すると、今の彼をどうにかして、例えば監禁して行動を阻害する、などしておくことは出来ない」 遠佳: 「……たぶん、監禁しようとしても“できない”んじゃないかな」 GM: 佐上「おそらく、そうなんだろうね。そもそも何処に出てくるのかさえわからない」 GM: 佐上「彼がどうやって“サマータイム・キラー”になるのか知らない我々が迂闊に手を出せば、どのようなパラドックスが起きるか誰にも判らないんだ」 遠佳: 「じゃあ、僕らは……大空錬が“サマータイム・キラー”としての能力を発現させること事態は黙認するわけですね」 GM: 佐上「それはちょっと違う」 GM: 佐上「出来ない事がないわけじゃないんだ」 唯: 「と、いうと…?」 続きを促す。 GM: 佐上「彼を監視して、“サマータイム・キラー”になる現象が発生した時にそれを防止するか、あるいは彼が“サマータイム・キラー”になった後で時間跳躍を始める前に、殺すか」 遠佳: 「……それで大丈夫なんですか? 時間跳躍前に彼を止めれば、大空錬がこの夏で魔女と出会い平安の世で再会したという事実に矛盾が生じますよ?」 GM: 佐上「いずれにせよ。その場合、彼がどうなるかは判らない。なにせ、タイムパラドックスを観測した者が誰もいないからね。パラドックスの結果、大空 錬という少年そのものが最初から『いなかった』ことになるのかもしれない」 GM: 佐上「もしかしたら、それを彼……いや“サマータイム・キラー”も望んでいるのかもしれないよ?」 遠佳: 「……場合によってはワルプルギスの魔女にも、何らかの影響が出ますよね……」 GM: 佐上「問題はそこだね」 唯: 「…過去の改竄に、歪みが出るかもしれない、と」 遠佳: 「それにそもそも。何をどうしようとも彼の時間跳躍を止められない可能性もあります。――普通、起きた事は変えられないのだから」 GM: 佐上「ただ、このあと“ワルプルギスの魔女”を神社付近で泳がせておけば、接触があるかもしれない」 唯: 「それでも、“何とかする”しかない、んですよね…」 これ以上、犠牲者を出させないためには。 GM: 佐上「まあ、そういうこと」 GM: そこへ、霧谷が入ってくる。 GM: 霧谷「ああ、遅れてすみませんね。こちらも情報の整理がすんだところです」軽く会釈する。 唯: 「…あ」 自分の考えに入り込んでしまっていて、慌てて会釈を返す。 「どうも」 GM: 霧谷「レネゲイドウイルスの能力というものは人間の想いに強く影響される。本来ランダムに時間を跳躍できる筈なのに季節が夏に限定されているのも、彼が“そこ”へ向かおうとしているからではないのでしょうか?」 GM: 違いますかね?とでも言いたげに皆に視線を向ける。 イリシャ: 「何であれ…彼とはもう一度話がしたいわ」 GM: 霧谷「そうですね、是非お願いします」 GM: 霧谷「特殊な能力を持っている我々オーヴァードも、こと時間に関しては人間と同じく無力です。出来ることは本当に少ない」 GM: 霧谷「しかし、今も大空 錬という少年はジャームとなってからも、懸命に運命と戦おうとしている。我々はその気持ちに応えるべきだと、そう思います」 GM: 霧谷雄吾は、イリシャ達一人一人に向かって頭を下げて回る。 GM: 霧谷「“ワルプルギスの魔女” イリシャ・メイ・クラウディス、あなたの長い時間を生きてきた経験がぜひとも必要です」 イリシャ: 「坊やが頭を下げることはないわ。これは、貴男が生まれるずっとずっと前からの約束事なのだから」 GM: 霧谷「そうですか……」軽く苦笑いを浮かべる。 GM: 霧谷「“結界陣”楠元 唯、支部長として今回の事件を解決してください。お願いします」 唯: 「オーヴァードも、人間と、何も変わらない…その、想いは」 きっと、と呟いて。 「だから、応えたい。…そう思います」 GM: 霧谷「ありがとうございます」もう一度、頭を下げる。 唯: にこ、と微笑んで。深く、頭を下げる。 GM: 霧谷「“限界突破”真都乃 遠佳。複製体であるキミならば、同じ存在であるものを殺そうとする彼の辛さがわかるものだと……信じています」 遠佳: 「わからないはずがない……僕はまだ、兄を失った痛みを覚えていますから」 GM: 霧谷「……そのようですね」沈痛な面持ちのまま、もう一度頭を下げる。 GM: 外は、夜の帳に包まれ始めていた。 GM: もうすぐ……“サマータイム・キラー”が、やってくる。 ■トリガー「再び彼と」SP:“ワルプルギスの魔女” イリシャ・メイ・クラウディス 登場:不可■ イリシャ: #1d10+52 ダイス: Irisha:1d10=(7)=7+52=59 GM: 8月31日、夕方。 GM: イリシャは“サマータイム・キラー”を探しているうちに、伊理紗神社へふらりとやってきた。 イリシャ: 「やっぱりいつ来てもここは奇妙だわ。私はここで生きていて、しかもこの国の人間じゃないのに」 GM: 確かに、『魔女』が祭られるのも不思議な話だ。 GM: これも、“サマータイム・キラー”がこの街に刻んだ歴史のうちの一つなのだろう。 GM: ――時が止まった。明らかにワーディングだ。 GM: 発生源は、神社の裏手らしい。 イリシャ: 「…待ってたわよ。坊や」 イリシャ: 「むしろ、待っててもらったのかしら…?」中心部へと向かいます GM: その場所にたどり着くと、そこには全身を紅く輝かせ、虚のような黒い左目の“サマータイム・キラー”がいた。 GM: その鋭い爪で、少年を襲おうとしているところだ。 GM: 襲われようとしている少年は、腰を抜かしたまま止まっている。 イリシャ: 「それが、貴男の望みだったの?」 GM: “サマータイム・キラー”「シネ…スベテシンデシマエ…」 GM: 爪を振り下ろそうとしていた“サマータイム・キラー”。しかし、イリシャの声に反応して動きを止める。 GM: “サマータイム・キラー”「グッ…ジンカクガイレカワル…」 イリシャ: 「…実にわかりやすいわね、坊や」 GM: “サマータイム・キラー”「何故、僕が“サマータイム・キラー”だと知っているんですか?」 GM: 千年以上前に出会った『妖』の声から、少年の声に変わる。 イリシャ: 「ずっと未来に、ずっと過去で、出会ったから」 GM: “サマータイム・キラー”「……つまり、僕はあなたにとって過去、僕にとっての未来で会っているんですね?」 イリシャ: 「頭のいい子は、わたし大好きよ」 GM: “サマータイム・キラー”「……じゃあ、僕の正体も知ってるのかな」表情はわからないが、彼の感情に合わせて光が明滅しているようだ。 イリシャ: 「ええ。だから貴男に会いたかったの」 GM: “サマータイム・キラー”「わかっているのなら話が早いですね。僕は今年の8月31日の夜に、大空 錬を殺しにいきます……」 GM: “サマータイム・キラー”が苦しみだす。人格が入れ替わる予兆だろうか。 GM: “サマータイム・キラー”「も、もうだめだ!抑えられない!もう一度、あなたに会ったら必ず真相を話します!!」 イリシャ: 「また? また、先延ばしなのね。まったく…」 GM: “サマータイム・キラー”「多分、次は千年以上前に。貴方にとっての『過去』に行くんだと思います」 イリシャ: 「いい? 坊や。私は過去であなたの話を聞けなかったから、ここで待っていたのよ」 GM: がくり、と頭を垂れる“サマータイム・キラー”。人格が入れ替わったようだ。 イリシャ: 「まったく…これじゃゆっくりお茶ものめやしないわね」 GM: “サマータイム・キラー”「シネッ!ジカンヲタダヨウクルシミヲシラナイモノハシンデシマエッ!」声のトーンが変わり、憎しみと怨念に満ちた声を上げながら。鋭い爪でイリシャを引き裂こうとする。 GM: しかし、それが振り下ろされる瞬間。 GM: その姿は霞むように消えてしまった。 イリシャ: 「…時間を漂うのと、取り残されるのとで…どちらが苦しいのかしらね」静かにポツリと GM: どうやら“サマータイム・キラー”は、能力を完全には制御してはいないようだ。 GM: 少年「ん……うーん」少年が目を覚ましたようだ。 イリシャ: 「あら、お・目・覚・め?」顔を覗き込む GM: 少年「うわ、ヤバっ?!なんで俺こんなとこで気絶してるんだっ!!てかドナタデスカコノオネーサンハ」かくかくとした動きに。 GM: 見れば見るほど、あの頃の従者に似ている。まあ、遠い子孫なのだろう。 イリシャ: 「あら、可愛い子♪」顎をくいっと引き上げる GM: 少年「うわーっ?!俺彼女がいるんです操を捧げる予定なんですっ」どさくさに紛れてわけのわからない台詞を口走っている。 イリシャ: 「うん、そうね、彼女を大事にしてあげなさい」 イリシャ: 「ちょっとした予言をするなら。今日お祭りで、おまじないグッズを売ってるお店で何か買ってあげるといいわよ」 GM: 少年「……あ、ありがとう誰だが存じませんが美人のおねーさん。それじゃあ今から彼女のところへ行ってきますんで」立ち上がって軍人張りの敬礼。そのまま何処かへ立ち去っていった。 GM: 祭囃子が聞こえる。時間は刻々と近づいているようだ。 イリシャ: 「真面目なところも、ご先祖譲りで何より」見送って GM: おつかれさまー。 イリシャ: ごめんなさいです。もう限界なのです GM: すまんのうえらいじかんになった。 イリシャ: つーわけで今晩また。 GM: で、また同じ時間に集合する? イリシャ: ですにゃー 遠佳: OK 唯: んーんーんー 唯: 多分大丈夫… ヒカリ: 今晩の22時ですよね? GM: うむ。 唯: もうちょい早いとありがたくはあるけど。 GM: そうさのう。 ヒカリ: 8時〜9時ぐらいでしたら大丈夫です GM: OK、では20:30に。 唯: (はぁい) ヒカリ: わかりましたー GM: (20:00だと夕食終わってるかどうか怪しい<私) GM: では、今日は解散!おつかれー。 イリシャ: ほんじゃそういうわけで