【シナリオ名】:「捩れた夏-サマータイム・キラー another story-」 【シナリオタイプ】:アナザー/シリアス 【シナリオ舞台】:高山市(よってシナリオ技能は『情報:高山市1Lv』 【募集人数】:3or4名 ※久路洲市から電車で2、3時間かかる山奥の街です。 【シナリオ予告】 どうしてこうなったのか、自分でもわからない。 どうすればいいのか、それもわからない。 けれども。 願う事は一つだけ。 それは…… ダブルクロス2nd Edition 「捩れた夏-サマータイム・キラー another story-」 あの夏に、帰りたい。 ※PC2は古代種必須です。他PCはDロイス無くてもOK。 なお、メンバーによっては戦闘が少々厳しくなる「かも」しれないのでご了承を。 ハンドアウト PC1用ハンドアウト ロイス:飛鳥夏海(あすか・なつみ) P:純愛/N:不安 Dロイス:生還者(Dロイスが無くてもOK) 制限:高校生か大学生(男女特に指定無し、シナリオロイスは必ず異性になります)  キミは去年の夏祭りで、飛鳥夏海と知り合った。その場で別れて会えずじまいだったが、キミはいつしか夏海に惹かれていた。 しかし今年の夏、また逢えた。しかも、一緒に祭りに行かないかと誘われたのだ。 キミにとってこれからが本当の夏の始まりだった。 PC2用ハンドアウト ロイス:“サマータイム・キラー” P:誠意/N:脅威 Dロイス:古代種(必須) 制限:まあ、見た目大人の方が。古代種必須。  キミが陰陽師と呼ばれていたころ、物の怪と出会った。 物の怪は、「再び私と出会ったら、その夏にある人物を殺すから手伝って欲しい。」と言われた。 その物の怪が“サマータイム・キラー”と呼ばれているジャームだと判ったのは千年以上経った現代だった。 その物の怪とはまだ再会していない。 PC3用ハンドアウト ロイス:霧谷雄吾or佐上道明 P:信頼/N:憐憫  (佐上道明なら推奨P:尽力/N:隔意) 制限:UGN支部長  キミは久路洲市から高山市に支部長として派遣された。 旧くから高山市で夏に起こる殺人事件、“サマータイム・キラー”。 ジャームの仕業であると判りながらも日本支部ではこの事件を解決出来ず、 霧谷雄吾からの依頼でほぼフリーの支部長であるキミが直々に解決に乗り出したと言う訳だ。 事件を解決できるかは、キミの采配にかかっている。 PC4用ハンドアウト ロイス:“サマータイム・キラー” P:好奇心/N:憤懣 Dロイス:変異種(なくてもいい) 制限:記者・報道関係  キミは奥村秀行から、今年も尋ねられる。「今年も高山市に取材に行くのか?」そう、毎年のことだった。 最早都市伝説となりつつある、夏に高山市で起きる殺人事件“サマータイム・キラー”。 事件の真相をスッパ抜けば、もちろん特ダネだろう。しかし、それ以上に殺人に対する義憤を感じていた。 今年も取材に向かわねば。真実を掴む為に。 余談だが、参加者決定後。 追伸:飛鳥夏海は17歳の男、ってことで。……ロリコン気味だが気にするな(こら) こんな事書いたのは内緒だ(ぁ) GM: みんなー、そろそろ準備できたかなー☆ 優子: は〜い。 終: いつでも良いぞ 千歳: ダイスも来たみたいですしね。 GM: だいすさまてすとはー?(笑) 千歳: #3r7 ダイス: Chitose:3r7=22(10(7,3,9)+10(10,10)+2(1,2))= 22 終: おお 終: #1d10 ダイス: Shu_A:1d10=10(10)= 10 終: うむ、やる気らしい GM: では、PC1から自己紹介ー 千歳: では、私からですね。 千歳: 「こんにちは。いいお天気ですね」 千歳: 「ああ。不思議そうな目をする、ということは、ちゃんと見えているんですね、私の姿が」 千歳: 「白河千歳と申します。劇団『蔓座』で、お芝居をやらせてもらっていて――ええ、はい、それだけでもないですけれど」 千歳: 「UGNの非合法工作員(イリーガル)、コードは"ナツノカケラ"。意味は、見てもらっての通りです」 千歳: 「どうでしょうか。あなたは、私のことを、覚えていてくれますか?」 千歳: ※たいてい白いサマードレスに、同色でつばの広い帽子といういでたちの少女。夏の風を纏う。季節を問わず。 千歳: ※実年齢17歳、外見年齢ほぼ12歳。長い黒髪。身長147cm、体重36kg。 千歳: ※シンドロームは[ サラマンダー / ソラリス ]。HP最大値は10、IV値は8、初期侵食値は32です。 千歳: ※シナリオロイスは、飛鳥夏海に[□純愛/■不安]。 千歳: ※PC間ロイスは、天凪終に[□好奇心/■無関心]で取得しています。 PCシート:http://satmra.nobody.jp/game2/dx/dx_041.htm 千歳: 以上、今晩から三日間、ほんものの夏が終わる夜まで、よろしくお願いしますね。 終: 「……天凪 終。学生だ」 終: 「ん? 短いからもっと何か言え?」 終: 「……面倒だ。拒否する」 終: 無気力、無愛想、極度の気分屋で変わり者なUGNエージェント 終: 他にも唐突に女装してみたり放浪したりと奇行の絶えないダメ人間 終: シンドロームはハヌマーン・オルクス、HP:22、IV:20 終: PC間ロイス:霧ヶ峰 優子 P:■有為/N:□無関心 終: シナリオロイス:“サマータイム・キラー” P:■懐旧/N:□困惑 PCシート:http://ad19850704.at.infoseek.co.jp/RtoR/shu2R.htm (前世バージョン:http://ad19850704.at.infoseek.co.jp/RtoR/kazayomi.htm) 終: 以上、よろしくお願いします 優子: 「しばらくこちらの支部長代理を務めさせていただきます、霧ヶ峰優子です」 優子: 「あなたにしかできない仕事です。お願いしますね(にっこり)」 優子: 「……って。何ですかその視線!? わ、私、霧谷さんの隠し子とかじゃないですよ!」 優子: 各UGN支部に派遣される、代理専門支部長扱いのエージェント。 優子: 普段は普通に青春を謳歌している、おっとり型メガーネ装備の女子大生。 優子: 某日本支部支部長の隠し子とかクローンだとかと思われないように伊達眼鏡を装着。 優子: ――その効果の程は、疑問ではあるが…。 優子: シンドロームはソラリスピュアブリード 優子: HP:12 IV:7 基本侵蝕率:32% 優子: シナリオロイス:“ロシナンテ”佐上 道明に■誠意/嫉妬 優子: PC間ロイス::“騙り部”佐藤 一郎に■好意/隔意 PCシート:http://www.kipro.net/kobito/DX_online/yk_01.html 優子: 以上です。久しぶりの女の子ロール、頑張ります。 一郎: 「自己紹介、ですね。こんにちは。私、○○新聞の佐藤一郎と申します」(←仕事用) 一郎: 「頼み事? ――ふぅん、珍しいこともあるモンだな。で、何だ。言ってみろよ?」(←交友用) 一郎: 「(電話で)あ、メグか? トシと一緒に良いコにしてるか? ――そうか、トシは寝ちゃったか。じゃ、おとーさんとお話ししてようか?」(←家庭用) 一郎: 「――今この時を以て全てを終わらせよう――」(←戦闘用人格) 一郎:  ○○新聞記者。エージェントとして、レネゲイド関連の事件を一般に(説明できる形で)公表する場合の記事を担当している。 一郎:  性格は区分がくっきりと別れている。上記の台詞から察してくれると十全。 一郎: シンドロームはノイマン/ハヌマーン、HP10、IV10、基本侵蝕率32。 一郎: シナリオ:サマータイム・キラー 執着>憎悪 一郎: 『俺が執拗に探っている事件。これだけは、何としても……』 一郎: PC間:“ナツノカケラ”白河千歳 同情<憤懣 一郎: 『――まぁ、敢えて何も言わずにおきましょう』 PCシート:http://kutibuehuki.s9.xrea.com/dx2/ringring/bard.htm 一郎: 以上、よろしくお願いします。 GM: はいな、では本日からヨロシクです(ぺこり) ■マスター「真夏の夜に」 登場:不可■ 8年前。 海岸通りを三人の家族連れが歩いている。浴衣を着た夫婦と、同じく浴衣を着た小学生の男の子だ。 夏祭りの帰りだろうか、少年は縁日で買って貰ったおもちゃの車を走らせながら歩いており、夫婦はそれを笑って見ている。 「あくせるぜんかいー、いっけー」 と、おもちゃの車と一緒になって走り回っている。 「よっぽど気に入ったんだな、あれ。」 「来年の誕生日には、『もっと速そうなのが欲しい』って言うわよ、きっと。」 「やれやれ。そりゃ困ったなぁ」 突如、道の向こう側が「ぽぅっ」と紅く光った。その輝きは、よく見ると人の形をしている。 全身が紅く輝き、左目にあたる部分にぽっかりと黒い虚のような眼。 高山市に毎年現れる都市伝説「サマータイム・キラー」の姿がそこにあった。 “サマータイム・キラー”は低い声で呟きながら三人に襲い掛かり、するどい爪で家族に斬りつける。 夫婦は、咄嗟に子供を庇う。が、彼等自身は首を跳ねられて絶命した。何もわからぬまま。 「ナンデ…ナンデボクダケガ……」 三人はその場で倒れた。 首を斬られた夫婦は即死したが、右腕を斬られた少年はまだ息がある。 “サマータイム・キラー”の口から、優しい少年のような声が聞こえてくる。まるで人が変ったようだ。 「やっぱり、こうなるんだ…。」 右腕が傷ついた少年を見て、“それ”は呟いた。 その姿はゆっくりと霞んでいき、そのまま霧のように消えてしまう。 この年も“サマータイム・キラー”が現れて二人の男女を殺し、一人の少年が重態を負った。 ……これが、全ての始まりだった。 ■オープニング「夏の始まり」SP:“ナツノカケラ”白河千歳 登場:不可■ 千歳: #1d10+32 ダイス: Chitose:1d10+32=7(7)+32= 3922:15 GM: 夏休み。透き通るような青い空に真っ白い入道雲が絶妙なコントラストを描く中、キミは彼と偶然再会した。 GM: 白い長袖のシャツ、黒いズボンというシンプルな出で立ち。 GM: 去年の夏祭りに初めて出会い、キミが一目惚れした飛鳥 夏海という少年だ。 千歳: 降るような蝉時雨。夏の盛りにだけ咲き誇るひまわりの畑――その前に、抜き出したように白い姿。 千歳: 「――あ」目を合わせて、驚いたような表情のあと、にっこりと笑って。 GM: ??「……あ、久しぶり。千歳ちゃん、だったよね?」にこり、と穏やかに微笑む。 千歳: 「一年ぶり、ですね。飛鳥さん――でしたよね? 去年、ちょうどいまごろ、この町の夏祭りでお会いしました」こちらも、穏やかな微笑を浮かべて。 GM: 夏海「そう、飛鳥夏海。覚えててくれていて嬉しいよ。元気だった?」にっこりと笑う。 千歳: 「はい。ご心配ありがとうございます。飛鳥さんも――お変わり、ないようですね。よかった」 GM: ふと、去年の夏祭りの事を思い出す。 千歳: 去年と同じ。あたまよりもっとひとつ小さい背丈から、彼の顔を見上げながら。 GM: ─―去年の夏祭り。 GM: 舞台の打ち上げとして、劇団のメンバー全員で夜の花火を見るために高台にある神社の裏手にいた。 GM: 皆で揃って花火をバックに写真を撮る為、デジカメのシャッターを押してくれる人を手分けして探す事になった。 GM: 武士「おい、千歳。はぐれんなよ?」 GM: キミは同年代の劇団員、武士と一緒に探す事になったのだが…… 千歳: 「はい。気をつけますね、武士さん」 GM: 人ごみに紛れて、はぐれてしまった。 GM: おまけに、いつのまにかガラの悪そうな男に絡まれているし。 千歳: 「困りました」いつもの格好。遠いちょうちんの明かりに照らされて、薄闇の中に、すこし橙色に照り返している。 千歳: 「あの……わたし、人を捜しているので。あまり、こういったことは……」 GM: 男「おじょうちゃーん?ぶつかってきたら謝るのが先じゃないのかなあ?」ああ、もう典型的なパターンだ。 千歳: 「……ええと……」歩きながら後ろからぶつかられた、のは、ぶつかったというのでしょうか? GM: いや、因縁つけられているだけだ。 千歳: 「ごめんなさい。今後は気をつけるようにしますから……それでは」と言って、小走りに人込みのほうへ逃げようとします。ことを荒げるわけにはいきませんし。 GM: ??「……ああ、妹がご迷惑をおかけしました。すみません」助け舟を出すようなタイミングで、浴衣姿の少年が現れる。彼は穏やかな笑顔を浮かべながら、男に向かってぺこりと頭を下げた。 千歳: 「……あ」 GM: ??「行こうか。父さん達も待ってるから」と、色々でっち上げながらさりげなく千歳の手を繋ぎ、男の前から去る。 千歳: 引っ張られて、歩幅があわないぶん少し頑張って走るようになって。されるがままについていきます。 GM: 人ごみから少し離れた場所まで歩き、手を離す。 GM: ??「ごめんね?勝手に兄妹扱いしちゃって」困ったような笑顔を浮かべ。 千歳: 「いえ。ありがとうございます。正直いって、すごく困ってました」にこ、と柔らかに微笑んで。 千歳: 「一緒に来たひとともはぐれてしまって、どうしようか、って思ってたんです」 GM: ??「えっと、どんな人?良かったら一緒に探すけど。さっきみたいな人に絡まれても困るだろうし」 千歳: 「ええと、赤ジャージの、身長が……あ。私、白河千歳といいます。お名前、よかったら、教えていただけませんか?」 GM: 夏海「飛鳥夏海。飛ぶ鳥に夏の海、って書くんだよ」にっこり。 千歳: 「私は、後白河の白河に、千歳あめの千歳、です。……それで、赤いジャージの、飛鳥さんより頭半分くらい背が高くて、スポーツ刈りの人なんですけど」 GM: と、その時。 千歳: 「けっこう目立つかな、と思ったら、ほら。ちょうちんの明かりのおかげで、このあたりだと、赤い色って見えにくくなるんですね」 GM: 武士「おーい、千歳ー。どこいったー」 GM: 大きな声を張り上げて千歳を探す武士が目に入った。 千歳: 「あ、武士さん」言って、少し残念そうなかおをして。 GM: 武士「お、シャッター押してくれそうな奴が見つかったのか?」夏海の事を言っているらしい。 千歳: 「あ。その――飛鳥さん、お連れの人とか、おられます?」袖を軽く掴んで、見上げてみるわけです。 GM: 夏海「一人でふらふら歩いてただけだから、シャッターを押すくらいなら構わないよ」見上げてきた千歳に向かって、微笑む。 千歳: 「そういうことで、お願いできそうです」武士さんにむかって、何か嬉しそうに、にっこりと微笑みます。 GM: 武士「おう、それじゃさっきの場所まで戻るか。そろそろ花火が上がる時間だ」 GM: うっすら緑色に光るデジタルの画面を見て、千歳達を促す。 千歳: 「はい。……じゃ、ご好意に甘えさせていただきますね、飛鳥さん」手を引いて、歩幅を気にしながら歩き出したわけです。 GM: 夏海「それじゃあ、今度ははぐれないようにしようね」再び手を繋ぎ、今度は千歳の歩幅を気にしながら歩く。 GM: 武士「それにしても、こんな男前を連れてきちゃって……にくいねー」千歳をちらちら見ながらにやにや笑う。 GM: さっきの場所までやってくる3人。しかし、他の劇団員はまだ戻っていない。 千歳: 「もう、何言ってるんです、武士さん。飛鳥さんとは、さっきその……会ったばかりで」 千歳: 「困りました」首をかしげて。 GM: 武士「しゃあないなあ……そろそろ花火も始まっちまうし、先に写真撮っちまうか。二人とも、そこ並べ」と、花火が良く見えそうなスポットを指差す。 千歳: 「……どうしましょうか。みんながみんな、シャッターを押してくれる人を連れてきちゃったら」 千歳: 「え、いいんですか……武士さん、なにか、ヘンな笑いかたしてますよ?」 GM: 武士「……あー、多分諦めてそろそろ戻ってくる。そういう奴等だ」笑う。 GM: 武士「気にするな気にするな。人の好意は素直に受け取るもんだぞ?」にまー。 千歳: 「その……ちょっと変わっちゃいましたけど、いい、ですか?」また、飛鳥さんを見上げます。 GM: 夏海「あ、えっと……せっかくだし、写真撮ってもらおうか」暗がりでよくわからないが、照れているのかもしれない。 GM: 武士「そろそろ撮るぞー」 千歳: 「あ……それじゃ、ええと。あ、武士さん、その距離だと、横の幅が狭くなっちゃいますよ」 GM: 武士「花火も撮るんだからそれでいいんだっての。も少しくっつけ?」と、手で合図する。 千歳: 「……ええっと」そっと身を寄せてみて。帽子をぬいで、胸元に抱いて。 GM: 花火が上がり、ふたりが笑ったところでシャッターが切れ、一枚の写真となった。 GM: 夏海「あ、そうだ。去年はあのまま別れちゃってごめんね。あの後用事があったから」 千歳: 「いっしょに夜店、回りましょうって……お誘いしたの、まだ、おぼえてくれていますか?」 千歳: 「あのときのお礼、まだ、ちゃんとしてませんから……ええと」 GM: 夏海「うん、覚えてるよ。……今年は一緒に行きたいな、って思って」にこり。 千歳: 「それじゃ……お願いして、いいですか?」 千歳: 「あ。お礼する、って言っているのに、これじゃああべこべですね」いけないいけない、と。照れたように笑ってみせる。 GM: キミが約束をすると、彼は控えめに微笑んだ。 GM: 明日は8月31日。キミにとってこれからが夏の始まりだった。 ■オープニング「夏の怪異」SP:“終の風”天凪 終 登場:不可■ 終: #1d10+35 ダイス: Shu_A:1d10+35=8(8)+35= 43 終: やる気だなぁ GM: 夏、草木も眠る丑三時。 GM: 高名な陰陽師である風詠は海岸沿いの村で一仕事をして、従者と共に帰途につくところであった。 GM: ……どこからか、悲鳴が聞こえてくる。 GM: 従者「……なんでしょうか、この悲鳴」図体が大きいくせに、やたら怖がりだ。 終: 風詠「おやまあ、今宵の妖は元気だねぇ。満月だからかね」暢気に月を見上げて、ふらりと悲鳴の方へ GM: 悲鳴の主がこっちに向かって走ってきた。 GM: その背後から、何から紅色の光を放つ『何か』がついてきている。 GM: 従者「な、な……っ?!」紅色の光を見、怖気づいている様子。 終: 風詠「はいはい、そこまでさね」右手で印を切り、水の刃を足元に飛ばしてみるが GM: 水の刃を受けて妖はたたらを踏む。その隙に悲鳴の主は逃げて行った。 GM: 全身が紅く輝き、左目が虚のように黒い妖だ。 GM: 血に染まった鋭い爪を気にすることもなく、ただ佇んでいる。 GM: 今のところ、攻撃する様子はない。 終: 風詠「ふむ、落ち着いたかね。で、なんで追っていたのさね?」そのまま、何も無かったかのように目の前の妖に問いかけ GM: 妖「あなたは、終さんですか?」 GM: 紅く輝く妖はキミを見ると、その姿に似つかわしくない少年のような声で喋りだした。 GM: 聞き覚えの無い名前だ。 終: 風詠「ああ、お前さんは先に戻って報告して置いておくれ」従者に適当に言って GM: 従者「あ、はい。わかりました。ではお先に……」早馬に乗り、屋敷へ報告に向かったようだ。 終: 風詠「終…? はて、私はそんな名前ではないさね。半妖違いじゃないかねぇ?」 GM: 妖「まさか、こんな時代から生きているなんて…」 GM: 風詠を見、ぶつぶつ呟く妖。 GM: 妖「…………あ、いや。厳密には『違う人』か。ぼくと会っているわけがないですよね」 GM: 紅色の光が、穏やかに明滅する。 終: 風詠「ふむ、なにやらさっぱり分からんが何かがあったのさね。とりあえず、順に話しておくれ」 GM: 妖「あ、ええと。ぼくはあなたの子孫と以前会ったことがあるらしいんです」 GM: 少々歯切れの悪い言い方だが、嘘は言っていないらしい。 終: 風詠「子孫ねぇ…なにやら妙な話だが、それで?」とりあえず話を促す GM: 妖「お願いがあるんです、聞いてもらえませんか?」真剣な、切羽詰ったような声色だ。 終: 風詠「ふむ、確約は出来ないがまあ、言ってみ?」 GM: 妖「風詠さんの子孫とぼくは、ある年の夏に出会います。その年の8月31日にぼくは飛鳥 夏海という少年を殺すつもりです……。手伝って下さい」 終: 風詠「ん〜、何ゆえ殺すかさっぱりだが……まあ、その子孫次第で構わん? 私じゃないから確約できんし」ふむ、と少し考え込んで GM: 妖「あ、はい。それで構いません。……ううっ!」 GM: 「キサマ、ジャマヲスルナッ!」 GM: 声のトーンが低くなる。まるで別人のようだ。 終: 風詠「まーた、ややこしい事になってきたねぇ……」雰囲気の違いから若干距離を取り警戒し GM: 妖が次の言葉を喋ろうとした瞬間、その姿は霞むように消えてしまった。 終: 風詠「ふみ……一体なんだったんだろうねぇ? まあ、夢では無さそうだし、約束は伝えておこうかね」やれやれとまた月を見上げて GM: そして、千年以上経った現在。 GM: キミの『先祖』が紅く輝く妖怪と出会った一件は妖怪退治の物語として伝わり、高山市に“風詠”神社が建立されて毎年夏祭りを開いている。 GM: そして、紅く輝く妖は“サマータイム・キラー”と呼ばれる殺人者であることが判った。 終: 「うーむ、何でまたこんな“昔”の夢を見るんだか…」寝起きのぼーっとした頭で部屋の壁にあるカレンダーを見て GM: あれから千年経ったが、あの妖と再会していない。……今年は果たして会えるのだろうか? ■オープニング「夏の日の来訪者&研究者」SP:“霧の北西風”霧ヶ峰 優子 登場:不可■ 優子: #1d10+32 ダイス: Kirigamin:1d10+32=6(6)+32= 38 GM: 夏、UGN沿岸都市高山市支部。 GM: キミが支部に到着すると霧谷雄吾はうやうやしく礼をして迎え、佐上道明が3人分のコーヒーを持ってきた。 優子: 「すみません、本来なら私が淹れるべきなのに」苦笑しながらも返礼をしつつ、コーヒーも受け取る。 GM: 佐上「あ、いいんだよ。僕はヒラの研究員だから」どぼどぼとミルクを入れ、角砂糖を3つも4つも入れる。 GM: ……もはやコーヒーではない。 優子: 「あ……」その様子に一瞬固まるが、すぐに気を取り直す。 優子: 『人の好みなんだから、うん』自分を納得させつつ。 GM: この高山市には旧くから街に巣くっているジャームがいるのに、未だにその事件を解決できないでいる。 GM: その為、毎年かわるがわる違う支部長達がここに派遣されてきた。 GM: 今年は、優子の番なのだ。 GM:   GM: 8月31日。勝負は一度きりだ。 優子: 支部長の間では伝説に近い存在となっている、高山市支部の事件「サマータイム・キラー」。その事件解決を任命された事を光栄に思いつつも、些かの緊張を持って話を伺う。 GM: 霧谷「では、早速ですが説明に入らせて頂きます。宜しいですか?」 優子: 「はい。宜しくお願い致します」 GM: 霧谷「この高山市では、毎年夏になると殺人事件が起きます。犯罪の発生率としては特に他の都市と代わりはありませんが、調査の結果、どうやらこの殺人犯がジャームであることが判明しました」 GM: 佐上「そうそう。高山市の『都市伝説』、知ってるかな?」甘ったるそうなコーヒーを平気な顔で飲み干したあと、聞く。 優子: 都市伝説、私は知っているんでしょうか?>GM GM: 『夏になると紅く輝く人影が殺しに来る』という話だね。 GM: ただ、詳しい話はトップシークレットなのでこれ以上知らない。 優子: 了解しました。 優子: 「触りだけですが」一言の返答。その視線は佐上さんのコーヒーに集中w GM: 霧谷「おそらくはこの殺人事件から派生したものと思われますので、便宜上このジャームを“サマータイム・キラー”と呼称しました」 GM: 手にもった資料のページをぱらり、とまくる。 GM: 霧谷 「また、このジャームによる事件は18年以上前から発生しており、 古代種などの特殊な能力を保持している可能性があるそうです。現時点ではここまでしかわかっていません」 GM: 霧谷「とりあえず、古代種のオーヴァードを調査してみる必要がありそうです。早速調査をお願いして構いませんか?」 資料を閉じ、優子に視線を向ける。 優子: 「はい。了解しました。“霧の北西風”霧ヶ峰優子、早速任務にかかります」 GM: 佐上「あ、ちょっと待って。その『特殊能力』の事で話があるんだ」 GM: 立ち上がろうとする優子を手で制す。 優子: 資料を揃えて立ち上がろうと…した所を制される。「…はい?」 GM: 佐上「推測だけど、時間となにか関わりがあるんじゃないかと思うんだ」  GM: と言いながら、佐上は一部が捩れた紙の輪を玩び始める。 GM: いわゆる『メビウスの輪』というやつだ。 優子: 黙ってその様子を見つめる。 GM: 佐上「……あ、これが気になってる?」メビウスの輪を人差し指でぶら下げてみる。 優子: 「……時間、ですか」思案を含みながら、ぽつりと呟いて。「はい。一体何をなさっているんですか?」<気になる GM: 佐上「もしかしたら『これ』が今回のジャームと関係があるのかも知れないんだ。 調査が出来次第、また報告するよ。」 優子: 「はぁ…」気の抜けた返答。 GM: メビウスの輪を弄びながら、冬眠明けの熊みたいな笑顔でそう言った。 優子: この人の発想はいつも唐突で。時折理解に苦しむものの、きっと…何らかの活路が見いだせるんだろうと。そんな確信を持って。 優子: 「それでは。早速調査に掛かりますね」 優子: 立ち上がり、二人に一礼をして。微笑みを残して退室した。 ■オープニング「夏と共に現れる」SP:“騙り部”佐藤一郎 登場:不可■ 一郎: #1d10+34 ダイス: Ichiro_S:1d10+32=1(1)+32= 33 GM: 8月30日。 GM: キミが新聞社で記事をまとめていると、後ろから声がかけられる。 GM: 一郎にとって恩師と呼べる存在、奥村英行だ。 GM: 奥村「今年も高山市に取材に行くのかい?」 一郎: 「……はい。その積もりです」 GM: 奥村「……そうか。毎年取材にいってるが未だに手がかりは掴めないらしいな?」 一郎: 「ええ……恥ずかしながら」軽く目を伏せつつ GM: 奥村「まあ、そう簡単に特ダネが掴めるとは思っちゃいない。気にするな」ぽん、と肩を叩く。 GM: まあ、警察も逮捕できないみたいだからな。 GM: 嘆息しながら、呟く。 一郎: 「……それもまぁ、そうですね」苦笑。少し仕事の仮面が剥がれる。 GM: 奥村「悔しいね。特ダネにも出来ないし……なにより犯人が捕まらないのが」苦虫を噛み潰したような、そんな顔をする。 一郎: 「でも……それでも。私は、やりたいんですよ」半ば自分に言い聞かせるように 一郎: 「この手で――犯人を、捕まえるためには、やらなきゃいけない……」 GM: 奥村「ああ、わかってる。この件はキミに一任すると決めたからな」肩をばしばし叩きながら、不敵に笑う。 一郎: つられたのか、合わせたのか。自分でもよくわからないままに笑って GM: ふらりと一郎の側から離れ、煙草に火を点ける。 GM: 奥村「警察はこの件に関して情報を公開したがらない。今年、は違う観点から取材してもいいかもしれんな」 GM: ゆらゆらと、煙がゆらめいた。 一郎: 「ちがう……? それは、どういう?」 GM: 奥村「ヤツは8月31日の夜、夏祭りの会場に現れるそうじゃないか。……そっちを当たってみたらどうか、ってことさ」気だるげに煙草の煙を吐く。 一郎: 「――――」考え込み 一郎: 「――なるほど。では、そのように」尊敬の念と共に、師を見ながらそう言った。 GM: 奥村「それでこそ佐藤君だ。――期待してるぞ」 GM: スチール製の灰皿に吸殻を押し付けてから、奥村は去っていった。 一郎: 「――はい」知らず、握っていた右手を見下ろして、呟くように GM: ただ、どうもこの事件はレネゲイド絡みのような気がしてならない。 GM: レネゲイド絡みの事件だとするならば、UGNが何か握っているのかもしれない。 一郎: 「……さて。今年も忙しくなるな……」 ■ミドル「真夏の過去」SP:“ナツノカケラ”白河千歳 登場:不可■ 千歳: #1d10+39 終: #1d10+43 ダイス: Chitose:1d10+39=3(3)+39= 42 ダイス: Shu_A:1d10+43=3(3)+43= 46 GM: 8月31日。 GM: 千歳と夏海は、駅前のショピングモールで待ち合わせる事になった。 GM: 神社で縁日が始まるのは夕方からだ。それまで買い物を楽しむのもいいだろう。 千歳: 街中でも、どこかから蝉の声が聞こえていて。白い帽子に白いサマードレス。 千歳: 特にどこに行くわけでもなくて、適当な木陰の下に、真昼の幽霊のように……じゃないですか。(笑) 立ってるわけです。 GM: 夏海「ごめん、待った?」約束した時間の5分前に到着。相変わらず白い長袖のシャツ、黒いズボンというシンプルな出で立ちで。 千歳: 駅に出入りする人の波を、じっと観察しているかんじで。 千歳: 「ええ、すこしだけ」微笑。 千歳: くる、っと向き直るわけです。 GM: 夏海「……ああ、ごめんね。お詫びに何かおごるから、許してくれない?」悪戯っぽい笑みを浮かべて。 千歳: 「ええっと。……夜になってから、考えさせてもらいますね? 目移りしちゃいそうですけど」くすくす。 GM: 夏海「あ、そうだ。とりあえずどこか涼しい所でのんびりしようか?」と、近くの喫茶店を指差す。 千歳: 少し考えて、 千歳: 「そうですね。日差しで溶けちゃいそうですから。……飛鳥さん、足下、暑くありません?」 GM: 夏海「うーん、ちょっと暑いかな?」にこり。 GM: のんびりと会話をしながら、ゆっくりと歩きだす二人。 千歳: 「倒れられたら大変ですし、ちょっとだけ、急ぎましょうか」手をとって、引いてみましょうか。 千歳: 歩調自体は、一年前の事を思い出しながら、すこしずつ擦り合わせてます。(笑) GM: 夏海「……あ、うん」手を引かれ、ちょっと驚いた様子を見せる。が、なんだか嬉しそうだ。 GM: いつの間にか、夏海がどうして毎年高山市に遊びにくるのか?という話になった。 千歳: 「この街のかたじゃ、ないんですよね……私も、ですけど」 GM: 夏海「……あ、いや。昔はこの街に住んでいたんだけど……父さんと母さんがいなくなってしまったから。ちょうど8年前の夏祭りの日だったなぁ」どこか遠くを見るような目。 千歳: 「それで、ここへ来るきもち……なんとなく、わかります。わかるような、気がします」 GM: 夏海「ところで、“サマータイム・キラー”って聞いた事ある?」唐突に、話題を変える。 GM: 都市伝説としてなら、聞いたことがある。『ぼんやり光る人影が人を殺す』とか。 千歳: 「……思い出しちゃったじゃないですか。もう。こう見えても、怖がりなんですよ? 私」くす。 千歳: 「ちょうど今夜……でしたっけ。八月三十一日の……」 GM: 夏海「……うん、そう。ちょうど今日現れるはず、なんだ」 GM: おもむろに右袖をめくり、古い傷を見せながらぽつりぽつりと話す。 GM: 夏でも長袖の服を着ている理由はこれなのだろう。 GM: かなり大きな傷だ。服で隠すしかない。 千歳: 「……それは、もしかして。その、探して、おられるんですか?」 GM: 夏海「そうだね、探してるのかもしれない。父さんと母さんを殺した、仇だから」穏やかな笑み。しかし、その目には暗い光が見える。 千歳: 「ちょっと、寂しいです」 千歳: 「飛鳥さんは。今夜、もし、それを見つけてしまったら……私のこと、置いていってしまいますか?」 GM: 夏海「………」口をつぐみ、考え込む。 千歳: 「……ふふ。困りました?」にこ。 千歳: 「冗談みたいなものです。気にしないでください。……置いていかれるのは、ちょっとだけ、苦手なもので」 GM: 夏海「うん、ちょっと困った」目から暗い光が消え、いつもの笑みに戻る。 GM: 夏海「でも、置いていったりしない。なんだかほうっておけないし、千歳ちゃんは」くしゃり、と頭を撫でる。 千歳: 「ん」目を細めて。 千歳: 「ありがとう、ございます」 GM: 千歳の携帯に着信が入る。霧谷からだ。 千歳: 「……あ。すいません、電源切るの、忘れてました。ちょっと待ってくださいね?」すまなそうに。着信はMoonRiver。 千歳: かたん、と席を立って、他の客からも迷惑に鳴らないような位置で、電話を取ります。 GM: どうも、“サマータイム・キラー”の情報を集めているらしい。 GM: 別の喫茶店で待ち合わせている“霧の北西風”霧ヶ峰 優子と合流するように、との事だ。 千歳: 「はい。……ええ、はい。判りました。……はい」 千歳: 「飛鳥さん……あんなこと言い出しておいて、私からひどいこと、することになってしまいそうです」困ったように。 GM: 夏海「……うーん。夕方からだったらまた、会えるかな?」穏やかに笑いながら、小首を傾げる。 GM: もしよければ、夜7時に風詠神社(かざよみじんじゃ)の鳥居の前で待ち合わせる事にしてもいいかな?とも付け加えた。 千歳: 「はい。……ごめんなさい、勝手なことばかり」ぺこり、と頭を下げて。 千歳: 「あ……でも、今度は、約束しますね。遅れないで、忘れないで、必ず行きますから。……約束」右手。ちいさな小指。 GM: 夏海「うん、待ってるよ」くすり、と笑いながら小指を絡める。 千歳: 「せりふを口に出すには、ちょっと恥ずかしいので、そこは省略ということで」絡めて、にこ。 千歳: 「それじゃ、行ってきます。飛鳥さん」席を立って。 GM: 夏海「行ってらっしゃい、千歳ちゃん」小さく、手を振った。 GM: お疲れー。 終: お疲れ様 千歳: お疲れ様でした。 GM: 明日も22:00開始ー 千歳: 了解ですー。 終: ういさ 一郎: もさー。 優子: 了解〜 GM: ではこっちおとしますかー 終: ういさ GM: 皆、落ちろー(ぁ) 終: んでは、お先に ■ミドル「夏の邂逅」SP:“霧の北西風”霧ヶ峰 優子 登場:全員■ 優子: #1d10+38 終: Kirigamin:(9)+38=9+38=47 ダイス: Kirigamin:1d10+38=1(1)+38= 39 優子: ダイスー 終: おおう 終: #1d10+46 ダイス: Shu_A:1d10+46=1(1)+46= 47 終: うむ、OK 優子: もう一回振ればいいかな? GM: るーとダイスの方採用で 千歳: #1d10+42 ダイス: Chitose:1d10+42=3(3)+42= 45 優子: じゃあ39%に。 終: てか、皆やる気が低いなぁ…(笑) 一郎: #1d10+33 ダイス: Ichiro_S:1d10+33=8(8)+33= 41 一郎: お、先ほどの八倍。(何 GM: 8月31日。 GM: 高山市の市街地にある、何処にでもある喫茶店で。 GM: “霧の北西風”霧ヶ峰 優子は、古代種である“終の風”天凪 終、特ダネとして事件を調査している“騙り部”佐藤一郎、霧谷の呼び出しに応じた“ナツノカケラ”白河千歳を召集、“サマータイム・キラー”の情報をまとめる事にした。 GM: ヤツが現れるのは今日の夜……時間がない。 優子: 「こんにちは。高山市支部支部長代理の霧ヶ峰です。ご足労いただき、ありがとうございました」 優子: 皆さんの顔を見回してそう言ってから、テーブルにおでこが付きそうになるくらい丁寧に頭を下げる。 優子: 「早速ですが…」と話を切り出して。 終: 「うむ、さくさく行こう」 優子: ……で。いきなり情報判定に入ってよいのでしょうか?(笑)>GM GM: いいよw 一郎: 「――久路洲市支部のエージェント、佐藤一郎と申します。以後お見知り置きのほど――」とか言っておきたい(笑)。 GM: では、調査可能な情報を提示 千歳: 「白河千歳です。よろしくお願いしますね」ぺこり。 ◆“サマータイム・キラー” 《情報:裏社会、学問、警察、UGN、高山市》 7 ◆“サマータイム・キラー”が残したメッセージ 《情報:学問、高山市》 7 ◆殺人事件 《情報:噂話、報道、警察、UGN、高山市》 7 ◆時間に関係した能力 《情報:学問、UGN、高山市》 7 GM: 今のところ以上。 終: じゃ、先振るぞ 優子: どうぞ。 終: 上から4つ連続でごー 終: 一番目、裏社会使用 #5r10+1 ダイス: Shu_A:5r10+1=19(10(10,1,1,3,9)+9(9))+1= 20 終: …… 一郎: ゆ、有終だ!(誤字 終: ふ、二つ目、高山市で… #3D10+1 ダイス: Shu_A:3d10+1=23(7,9,7)+1= 24 終: っと、ミスった 終: #3r10+1 ダイス: Shu_A:3r10+1=6(6(6,1,6))+1= 7 終: 3つ目、UGN使用 #5r10+1 ダイス: Shu_A:5r10+1=9(9(2,6,9,8,2))+1= 10 終: 最後もUGN #5r10+1 ダイス: Shu_A:5r10+1=29(10(9,10,9,9,9)+10(10)+9(9))+1= 30 終: …… 千歳: プロですねー。 終: 20、7、10、30と出た…なぜだ 一郎: ゆ、有終だ!(だから誤字 優子: 「優秀な方をお呼びして正解でした」にっこりと頷きながら話を聞いた。 GM: ま、まあ情報出しますね(笑) GM:   終: うむ… ◆“サマータイム・キラー” 高山市で古くからある都市伝説。内容は「夏になると紅い人影が殺しにやってくる。」というもの。 風詠神社の伝承によれば千年以上前からあった伝説となる。 現在はUGNの調査でジャームである可能性が高いと見られているが、その正体は一切不明。 また、“サマータイム・キラー”はその時々において少年のような声と、低い声の二通りで喋ると言われている。 ◆“サマータイム・キラー”が残したメッセージ 千年以上前に、高名な陰陽師だった風詠に、“サマータイム・キラー”が託したメッセージ。 “サマータイム・キラー”に接触した年の8月31日に何らかの方法で飛鳥 夏海を殺そうとしている。 また、“サマータイム・キラー”は風詠と接触した時に以前会ったような口ぶりで話していた。 ◆殺人事件 高山市では毎年8月31日に、“サマータイム・キラー”による殺人事件が発生している。 この事件はジャームが殺人犯であることが判明してからは、警察の協力によって犯人の目撃情報などは隠蔽されている。 レネゲイドウイルスの存在を公にしないためだ。 また、それによって都市伝説として噂が逆に広がってしまったという一面もある。 ◆時間に関係した能力 “サマータイム・キラー”は千年以上前に目撃情報があるにも関わらず、その痕跡は一切残っていない。 また、毎年夏になると現れて、それ以外の季節では全く目撃されていないのも奇妙だ。 “サマータイム・キラー”が最初に風詠と会った時に、既に出会っていたような発言をしている。 風詠が認識していない、別の時間、別の場所で既に出会っていたのではないか。 GM: 追加で。 ◆飛鳥 夏海 《情報:噂話、ウェブ、高山市》 7 GM: 以上。 千歳: では、裏でのご声援もありますし、振ってみますね。 千歳: #4r10+1 <情報:高山市> ダイス: Chitose:4r10+1=6(6(4,5,6,3))+1= 7 千歳: ぴったり出ました。 終: おお ◆飛鳥 夏海 久路洲市在住、高校2年生。 元は両親と高山市に住んでいたが、8年前に“サマータイム・キラー”に両親が殺されてから、久路洲市にいる親戚に引き取られて現在に至る。 毎年墓参りの為に夏祭りの時に高山市に来る。 右腕に襲われた時の傷が残っており、それを隠すために普段から長袖の服を着ている、温厚で控えめな少年。 GM: 警察に“サマータイム・キラー”の目撃証言をしても信じてもらえなかったこともあって、“サマータイム・キラー”を憎んでいる。 GM: 以上。 優子: 二人からひととおりの話を聞きながら、情報を脳内で整理。「ありがとうございます、天凪さん。白河さん」 一郎: 「なるほど、なるほど――」手帳にこちょこちょと目新しいことを書き連ねる 優子: 「過去の妖怪がどうして未来の、しかも実在する特定の個人名を挙げるのか不思議なところですが…」 千歳: 「いえ。私のほうは、何も調べていないようなものですし」おひやを少し、口に運んで。 終: 「まあ、細かい事を気にしても仕方あるまい。で、だ。今後の方針だがどうするんだ?」頼んでいた紅茶を啜り 優子: 「いえいえ、白河さんからの話も充分役立ちますよ」(微笑) 優子: 「お陰で、限りなく確証に近い仮定が得られました」 終: 「ふむ」 優子: 「確認事項となりますが――」佐藤さんの手帳をちら、と見遣り。 優子: 指を折りながら、話す。「…飛鳥君にとっても彼を殺そうとする者にとっても、事件は8年前で終わったわけではないという事、」 一郎: 「……」視線を追うように、手帳に視線を落とす。 千歳: 「そういってもらえると、ありがたいです。ラベンダーの香りにでも、気がつかれました?」>霧ヶ峰さん 優子: 「そして両者には何らかの接点があるという事」 優子: ふう、と一息ついて。 終: 「ふむ……時間までまだ多少猶予があるな。その接点探しから始めてみるか?」暫し黙考してから口を開き 優子: 「ただの生存者としてではなく、事件解決のために必要な重要人物として、」 優子: 天凪さんの言葉に頷きながら続ける。「これより先、本件に於いて『飛鳥夏海』君の重要度を最高ランクまで引き上げます」 千歳: 「それでは、私は夜のぶんのボディ・ガードということで」くるくるとお冷をストローで回しながら。 一郎: 「――了解しました」手帳をしまい、頷きながら 優子: 「佐藤さんと天凪さんは、自己判断で動けるほうが都合よろしいですよね? ただ、いつでもこちらと連絡が取れるような態勢でいてください」 優子: 「それから、白河さん…は」それまでの流麗な仕事口調を一瞬止めて、綻ぶ笑顔。 終: 「ん、了解した。何かあれば携帯に連絡くれ」 優子: 「はい」 優子: 「白河さんは飛鳥君の傍に居てください、何があっても」。年若い後輩達を応援しているような、そんな想いを声に響かせて続ける。 優子: 「あなたにしかできない仕事です。お願いしますね」 千歳: 「はい。ありがとうございます」微笑み返したりするわけです。 一郎: 頷いてた。(遅 GM: 優子の携帯に着信が入る。 GM: “ロシナンテ”からだ。 優子: 「…あ、すみません。失礼しますね」断りを入れてから電話を取ります。「はい、霧ヶ峰です」 GM: 佐上『とりあえず推論だけど、今回の事件の背景がわかった。3時間後、そこにいる面々だけで高山市支部に集合してくれないかな』 GM: 『ただし』 優子: 「はい……?」 GM: “ナツノカケラ”白河千歳は呼ばないように。今からすぐに帰らせて欲しい。佐上はそう付け加えた。 優子: 「わかりました」 優子: 余計な事は言わずに、言葉を返す。 GM: 佐上『それじゃ、よろしくね』 GM: ぷつり、と着信が切れた。 優子: 「はい――はい、それでは」受話器に向かって軽い礼をしてから切る。 優子: 皆さんの方に振り向いて。「佐藤さん、天凪さん、後で少々よろしいですか?」 終: 「ふむ? うむ、構わんぞ。この後すぐか?」 優子: 「はい、すぐに終わりますので」 優子: 何でもない事のように、言い忘れていた事を付け足すかのような自然さで、二人に声を掛けた。 一郎: 「無論です」……内容を聞きかけたが、色々を察した。(笑) 終: 「ん、了解した」こっちも自然に返して 千歳: 「私は別ですか? それじゃ……先に出ましょうか?」首をかしげて。 優子: 右手をひらひらと振って、白河さんを見送った。 千歳: 「はい。それでは……いろいろと、よろしく、お願いします」一礼して、帽子をかぶって、退出します。 一郎: 「――ええ、こちらからも」辞儀と共に見送る。 終: 「ん、また後程な」軽く手を上げて見送り 一郎: 「…………」しばらく、なんとなく無言が続いた。 ■トリガー「風詠神社の御利益」SP:“ナツノカケラ”白河千歳 登場:不可■ 千歳: #1d10+45 ダイス: Chitose:1d10+45=9(9)+45= 54 GM: 8月31日、午後3時。 GM: 今から、夏海と連絡を取ろうと携帯に手を伸ばす千歳。 GM: ……が、その前に着信が入った。 千歳: 「……あ」折りたたみ式のものをちょうど開いていたので、発信先が見えますね。 GM: 武士からだ。 千歳: 「……はい。白河です」取りましょう。 GM: 武士『もしもし、千歳?今夜の祭りと花火大会どうする?暇ならまた劇団の皆で行こうと思ってるんだけどさ』 GM: そういえば、去年は劇団のメンバー全員で行ったんだったなあ。と、思い出した。 千歳: 「あ、すいません、武士さん。実は、今年は……ちょっと、約束が入ってしまっていて」 GM: 武士『ええっ!おまえ彼氏できたのっ?!……もしや、去年一緒に写真とったアイツか?!』 千歳: 「……ええと」 千歳: 「オフレコでお願いします、ね?」 GM: 武士『あー、うん………ふーん。ついに千歳にも彼氏が出来たかー』ものすっごく意味ありげな笑い。 GM: 武士『で、どこまでいったのよ?』さらりととんでもない事を。 千歳: 「決まったわけでも……ないですよ?」 千歳: 「その……。……いつも舞台の上でやっているようなことは、まだ、何も」口元を手で覆って、つとめて声を落としはじめるわけです。 GM: 武士『なんだ、まだデートだけかよ』と、露骨にがっかりしたような声。 GM: 武士『いいこと教えてやろうか?風詠神社には、昔から伝わっているならわし……ってか、ジンクス?があってさ』 GM: メモ取っとけよー、結構「効く」んだからさ。 GM: そんな前置きをして、話し始める。 GM: 武士『夏祭りの時に神社の裏で花火を見ながら告白すると、そのカップルはうまくいく。まあ、単純っちゃ単純なんだけどな』 千歳: 「武士さん、ちょっと……その、告白なんて」 GM: 武士『まあ、ダメモトでやってみなって。次のチャンスは来年になっちまうぞ?』電話口の向こうから、含み笑いが聞こえる。 千歳: 「でも、……ありがとうございます、気を遣ってもらってしまって。どうも……疎いので」 千歳: 「葛木さんたちにも、よろしく言っておいて……あ、あんまり吹聴しないでくださいね? こういう話、大好きなのは知ってますけど……」 GM: 武士『うちのご先祖様は神社に祭られている陰陽師の従者だったらしいからな。その子孫の俺が言うんだから間違いないって、うん』なんか嬉しそうだ。 GM: 武士『……あー、あいつら口軽いからなあ。わかった、大っぴらにバラしたりはしねえから安心しな』 千歳: 「ほんと、お願いします」軽く頭を下げて……目の前に、誰もいませんけど。 GM: 武士『ま、劇団のメンバーには俺がちゃんと言っとくわ。じゃあな、ちゃんと告白するんだぞ!』ぶち。 GM: つーつーつー。 千歳: 「……もう」 千歳: 小さく溜息をついて。 千歳: 電話帳を呼び出して。五十音順で1ページ目の最初のひとりが、「あすか なつみ」。 千歳: 最初に何を言おうとしていたのか、頭の中が妙に白くなってしまっていて。少し時間を置いて、落ち着いてから、通話キーを押します。 千歳: 「……あの、もしもし。白河です」 ■トリガー「再び彼と」SP:“終の風”天凪 終 登場:不可■ 終: #1d10+47 ダイス: Shu_A:1d10+47=7(7)+47= 54 GM: 8月31日、午後4時。 GM: 終は“サマータイム・キラー”を探しているうちに、町外れの墓地にたどり着いた。 GM: 静観な雰囲気に包まれてはいるが、よく墓石を見てみると夏に亡くなった人が多いのが分かる。 GM: これも、“サマータイム・キラー”がこの街に刻んだ歴史の一つなのだろう。 終: 「ふむ、話にあった犠牲者の墓か……」静かに並ぶ墓石を見ながらゆっくり歩き GM: ……時が、止まった。 GM: 明らかにワーディングだ。 GM: 発生源は、近い。墓地の入り口辺りだろうか。 終: 「ふむ、運が良いな」ふらりと墓地の入り口へ移動だ GM: その場所にたどり着くと、そこには全身を紅く輝かせた虚のような黒い左目の“サマータイム・キラー”がいた。 GM: その鋭い爪で、少年を襲おうとしているところだ。 GM: 襲われようとしている少年は、腰を抜かしたまま止まっている。 GM: ……どうも、千年前の従者と顔が似ている気がする。 終: 「なんというかまあ、焼き直しかこれは…」カマイタチをサマータイムキラーの足元に放ち牽制、まるで1000年前の焼き直しのように GM: 爪を振り下ろそうとしていた“サマータイム・キラー”。しかし、終の牽制で爪の軌道が逸れた。 GM: “サマータイム・キラー”「グッ…ジンカクガイレカワル…」 GM: 突如、“サマータイム・キラー”が苦しみ始める。 終: 「とりあえず、そこまでにしておけ。まだ昼間だぞ」やれやれと肩を竦めて、少年を後ろに庇うよう対峙しようか 終: 「ふむ…?」警戒して様子を見てよう GM: “サマータイム・キラー”「何故、ぼくが“サマータイム・キラー”だと知っているんですか?」 GM: 千年以上前に出会った『妖』の声から、少年の声に変わる。 終: 「ふむ……覚えてないのか。1000年前にある陰陽師に頼みごとをせんかったか?」怪訝そうな顔をして GM: 少年?「……ああ」何か、納得した様子。 GM: 少年?「ぼくはあなたにとって過去、ぼくにとっての未来で会っているんですね?」 GM: この口ぶりから察するに、「初対面」なのだろう。 終: 「ふむ…推測するに時間移動か。お前さんの言っていることが事実ならそうなる」ふむと頷いて肯定しよう GM: 少年?「ぼくは今年の8月31日の夜に、飛鳥 夏海を殺しにいきます……うっ?!」再び、苦しみ始める。 終: 「それは分かっている。なぜ、殺そうとするか理由だけ聞かせろ。でないと約束が果せん」 GM: 少年? 「も、もうだめだ! 抑えられない! もう一度、あなたに会ったら必ず真相を話します!!」話をする余裕がなくなってきたらしい。 苦しげに息を吐く。 終: 「ふむ、了承した。では、また後程な。その様子だと急いだ方が良かろう」 GM: がくり、と頭を垂れる“サマータイム・キラー”。人格が入れ替わったようだ。 GM: “サマータイム・キラー”「シネッ! ジカンヲタダヨウ クルシミヲシラナイモノハ シンデシマエッ!」 GM: 声のトーンが変わり、憎しみと怨念に満ちた声を上げながら。鋭い爪で終を引き裂こうとする。 終: 「それは遠慮させてもらおうかね。ではな」後ろに倒れてる少年引っつかんで縮地で退場しようか GM: 縮地でその場から離れる瞬間、“サマータイム・キラー”の姿は霞むように消えてしまった。 終: んでは、その瞬間を目撃して「また消えた、か…」と呟き 終: エンドOK ■トリガー「捩れた夏-ロシナンテの結論-」SP:“騙り部”佐藤一郎 登場:“ナツノカケラ”白河千歳は不可■ 一郎: #1d10+41 ダイス: Ichiro_S:1d10+41=1(1)+41= 42 優子: #1d10+39 ダイス: Kirigamin:1d10+39=8(8)+39= 47 終: #1d10+54 ダイス: Shu_A:1d10+54=6(6)+54= 60 終: うむ、好調に上がってくな GM: 8月31日、午後6時。 GM: かくしてキミ達は、高山市支部に集合した。 GM: 会議室に着席して待っていると、佐上が資料を山ほど抱えて入ってくる。 一郎: 「――」そちらに顔を向けた GM: 佐上「やほ、暑い中ご苦労様」 片手上げ。 優子: 「あ、あ……危ない」ドキドキしながらその様子を見る。 終: 「うむ、相変わらず微妙なバランス感覚だな」椅子に座って様子を見てようか GM: 佐上「うん、うん、良く来てくれたね。まあ座って………座っているね」資料を机においてからあはは、と笑う。 一郎: 「そのようで。――佐上さんこそお座りになられたら如何です?」 優子: 見ていられなくて、資料を揃えるお手伝いをしながら。「――それで、進展があると伺ったのですが?」 GM: 佐上「うん。ささっと説明するから何か質問があったらその都度受け付けるよ」資料を優子達に配った後、黒板に図を書いていく。 過去────→未来(番号順に時間が経過する。) 春 1 5 9 13 夏 2 6 10 14 秋 3 7 11 15 冬 4 8 12 16 GM: 佐上「この世界では全てのものが過去から未来へと時間を過ごしている。図で表すとこの番号順に時を過ごしている事になるね」 GM: ちょんちょん、とチョークで図の辺りをつつく。 終: 「うむ、で、続けてくれ」 優子: 「………はい」 一郎: 「言わずもがなの――普通の時間の推移ですね」手帳を取り出しながら。 GM: 佐上「と、これを踏まえた上で……結論から先に言おうか。“サマータイム・キラー”は時間を跳躍する能力を持っている。いわゆるタイムトラベラーというやつだね。タイム・リープって言った方がわかりやすい世代もいるかな?」 一郎: 「――ああ、なるほど」わかりやすい世代の積もりになってみた 優子: 「はい」……とは言ったものの、今一つ完璧に理解することは出来ず。理解しようと黙って話を聞く。 終: 「まあ、言い方はどっちでも良いさね。とりあえず、こっちで手に入った情報は後ほど語ろう」とりあえず、続けてくれと促し GM: 佐上「どうも、“サマータイム・キラー”は夏をランダムに時間跳躍して出没してるようなんだ」 GM: 図を消し、新たな図を描き出す。 過去────→未来(●は“サマータイム・キラー”が現れた時間を表す。) 春 夏 ● ● ● ● 秋 冬 GM: 佐上「こんなところだね、ここまでは理解出来たかな?」 優子: 「はい。更に絞るとすれば…8月31日、ですね」 一郎: 「嘘偽り無く混じりっけ無しに“サマータイム・キラー”……と」 GM: 佐上「ま、そゆコト」さらり。 終: 「うむ、直接本人がそんなことを言っていたしな。間違いないと思うぞ」 GM: 佐上「そして、終君……の先祖だっけ?が最初に“サマータイム・キラー”と出会ったのは千年以上前だったね」 終: 「うむ、先祖といえば先祖だな」一応、本人とも言えなく無いが…と心の中で呟き GM: 佐上「で、“サマータイム・キラー”はその年の8月31日に出会うと言って、今日また出会った時に夜にまた出会うと言ってた。間違いはないかな?」 終: 「うむ、また後ほどと言っていた」肯定して GM: 佐上「つまり」 GM: また図を消し、新しい図を描きながら喋る。 GM: 佐上「彼は一定の流れで時間跳躍をしているのではなく、ランダムに時間跳躍をしているという結論になるんだよ」 千年前─────→8月31日夕方─→8月31日夜(番号順に時間跳躍をしている。) 春 夏 2          1           3 秋 冬 GM: 佐上「まあ、こんな感じ。ここまではいいかな?」優子達に、確認を取る。 優子: 「……3は、この後の予定なのですね」頷き。 終: 「うむ」 一郎: 「――だとすれば、妙な話では? まるで、次に飛ぶ時間が解っているかのような――」 終: 「何かしら一定の法則があるのだろう。その辺はどうなんだ?」とロシナンテに聞いてみようか GM: 佐上「じゃあ、ここから本題に入るね」 GM: 佐上「そもそも時間をここまで跳躍できる能力が発見されたのは初めてなんだ。つまりは時間跳躍能力の起源種(オリジン)だと言える」 GM: あ、プリントは目を通しておいてね?と前置きする。 GM: 佐上「ここで大事な事が一つ」 優子: 「はい」。素直な返事。手は、手近にあったメモ帳を細長く千切っている。 GM: 佐上「レネゲイドウイルスは感染する可能性がある。 “サマータイム・キラー”がこれだけ広範囲の時間に渡って活動していれば感染者、つまりは時間跳躍する者がもっと出てもおかしく無い筈なんだ」 GM: 佐上「今まで散々レネゲイドに関わってきた皆の事だから、これはわかるね?」 終: 「ふむ、言われて見ればそうだな。これだけ時間を飛び回ってるのに感染者が殆ど居ない」 一郎: 「……確かに……」 GM: 佐上「そ。今のところ、“サマータイム・キラー”以外には時間跳躍能力を持った者は発見されていないんだ」 GM: 全員に配った資料を指差す。 優子: 「ええ。今までのケースとは違い、感染者の報告は……報告は……」 GM: 佐上「この資料は、“サマータイム・キラー”から攻撃、つまりは感染する可能性が明確なほどの接触をした者のリストだよ。全員死亡している。……たった一人を除いてね」 終: 「ふむ…」資料を見て、その名前を確認しよう。予想は付くが 優子: 作った短冊を一捩りしてから、輪っかになるように両端をくっつけてみる。しかし視線は、たった一人の名前へと。 GM: その資料に載っている人物は殆どが死亡と書かれていたが、ただ一人だけ違っていた。 GM: 『飛鳥 夏海、右腕裂傷。後日完治』 GM: 佐上「彼女を呼ばなかった理由、わかってもらえたかな?」苦笑い。 優子: 「ええ、まあ…」少しだけ言葉を濁す。 終: 「なるほどねぇ…」 一郎: 「――生殺し、だな。結局、何が言いたいんだ?」若干憮然とした風に。 GM: 佐上「彼はおそらく過去に接触した時点で“サマータイム・キラー”のウイルスに感染しているはずだ」 GM: ここで、一度言葉を切る。 GM: 佐上「そして、“サマータイム・キラー”が飛鳥 夏海を殺そうとしている今日の夜に、おそらくは“サマータイム・キラー”としての能力が発現するんじゃないかな」 優子: できあがった即席の『メビウスの輪』を指でくるくると回す。他愛もない動作。 一郎: 「――――」『矢張り』。その言葉は飲み込んだ 終: 「なんだかねぇ……一応、真相を聞かなければアレだが」やれやれと肩を竦めて GM: 佐上「原因と結果が一緒になってるね。……そう。これは“サマータイム・キラー”が時間を繋げて作り出した、ねじれたメビウスの輪なんだよ」 GM: メビウスの輪を取り出し、優子と同じような動作でくるくると弄ぶ。 優子: 「はじまりは何処からなのかは判りませんが」その輪っかをぼんやりと見つめ。 終: 「まあ、始まりがなんだったかなんてどうでも良いさね。ようはその連環を断ち切れば良い話だ」 優子: 「ええ。…私達は過去に遡る事はできません。だから、今日。これからの未来のために」 GM: 佐上「更にいえば、今の彼をどうにかして……例えば監禁して行動を阻害する、などしておくことは出来ない」 一郎: 「面倒かつ、難解極まりない話だな」 一郎: 天を仰ぎ。 優子: はらりと解けてしまった即席のリングを、資料の上に置く。 一郎: 「――断ち切る――できるのか、それは?」 終: 「うむ、まあ、とりあえず、奴の口から真相を聞いてからだな。全てはそれからだ」 GM: 佐上「タイムパラドックスが起こる危険性があるってコトさ。彼がどうやって“サマータイム・キラー”になるのか知らない以上、我々が迂闊に手を出せばどのようなパラドックスが起きるか誰にも判らないんだ」 GM: 佐上「というわけで、ここからがキミ達に課せられた任務の話」 終: 「断ち切るさね。一応、1000前からの約束だしな。連環だろうがなんだろうが、存在するなら例え運命だろうと断ち切って見せよう」静かに椅子から立ち上がり GM: 佐上「彼を監視して“サマータイム・キラー”になる現象が発生した時にそれを防止するか、あるいは彼が“サマータイム・キラー”になった後で時間跳躍を始める前に、殺すか」 GM: 佐上「そのどちらかを、やってもらいたいってさ」 終: 「了承した」 優子: 心の中で、白河さん達の事を想う。 一郎: 「なるほど、な。――任務、了解しました」 GM: 佐上「いずれにせよ、その場合彼がどうなるかは判らない。なにせ、タイムパラドックスを観測した者が誰もいないからね。もしかしたら、飛鳥 夏海という少年そのものが最初から「いなかった」ことになるのかも知れない」 GM: 佐上 「もしかしたら、それを彼……いや“サマータイム・キラー”も望んでいるのかもしれないね」 優子: 不確定な未来に。けれども『私』が選択する事は、最初から決まっているから。 一郎: 「――――いずれにしても、やることは変わりありません。我々は――」 GM: そこへ、霧谷が入ってくる。 GM: 霧谷「ああ、遅れてすみませんね。こちらも情報の整理がすんだところです」優子達に向かって、軽く会釈した。 優子: 「……あっ。霧谷支部長」ついつい立ち上がって礼をする。 一郎: そうだ、立たんと。(汗)「……し、失礼しました」 一郎: 倣って辞儀。 GM: 霧谷「ああ、座ったままで結構です」にこり。 終: 「どうも。それで、どうしたんです?」軽く一礼して霧谷さんに GM: 霧谷「レネゲイドウイルスの能力というものは人間の想いに強く影響されます。本来ランダムに時間を跳躍できる筈なのに、彼が現れる時期が季節が夏に限定されているのも……彼が“そこ”へ向かおうとしているからなのではないのでしょうか?」 終: 「つまり、何か夏に執着するものがあると……」 優子: なるほどと得心して頷きます。 一郎: 「……」緊張の中で聞いている。 GM: 霧谷「特殊な能力を持っている我々オーヴァードも、こと時間に関しては無力です。出来ることは本当に少ない」 GM: 霧谷「しかし、今も飛鳥 夏海という少年はジャームとなってからも懸命に運命と戦おうとしている。我々はその気持ちに応えるべきなのでしょう」 GM: 霧谷「……皆さん、協力していただけないでしょうか?」 GM: ぺこり、と頭を下げる。 一郎: 「――はい、無論です」ちょっと落ち着いてきた。が、反射的に答える。 優子: 「霧谷支部長が頭を下げなくても」少し慌てて。「……元より、私はそのために高山市に派遣されたのでしょう?」やんわりと微笑む。 終: 「最善は尽くしますさ。約束もありますしねぇ」軽く頷いて 優子: 「大丈夫です。四季が移ろうように、この事件(なつ)もきっと終わると思います…いえ、終わりますよ」 GM: 外は、夜の帳に包まれ始めていた。 GM: もうすぐ……“サマータイム・キラー”が、やってくる。