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第4章 特殊な症例(Dロイス概要解説)
開幕-授業再開-
雅之:さて、今回は『特殊なオーヴァード』についての授業だ。
先に基本的な事を知りたい場合は飛ばして先に進んでも構わない。
慎一:じゃあ、今回は基本的な話じゃないんだ?
創一:そうなるな。あくまで参考程度の話になるだろう、今の所は。
誠:覚醒したての時は何が『特殊』かってわかりづらいっすからねえ。
オーヴァードである事自体、『特殊』っすから。
雅之:とまあ、そんなわけだ。少々専門用語が多くなり、噛み砕いて説明する分、シンドロームの説明よりも
長い授業になるかもしれん。覚悟しておいてくれ。
誠:ぇー(不満そう)
雅之:何か?(睨んでみる)
誠:な、なんでもないっすー(逃亡)
???:(無意味にわきわき動いている。もはやマスコット化?)
Dロイス説明……の前に
誠:また前置きがあるんすか?
雅之:まあ、予備知識のようなものだ。ざっと流し見るだけで構わん。
慎一:まあ、そんなに長い話じゃないから大丈夫だよ(にこー)
EXレネゲイド
雅之:前述したレネゲイドウイルスが動植物および器物に感染した場合、この呼称が適用される。
レネゲイドウイルスは人間以外にも感染して効果を及ぼす非常に厄介なシロモノだ。
まあ、イメージ的には菌を保有した動植物および物品のようなものだな。うかつに触れると発症するケースもある。
その辺りは、他の病気と同じだな。扱いには注意したまえ。
創一:とはいえ、人からの感染および空気感染よりは低い確率ではあるがね。
EXレネゲイドと呼ばれている物品は大きく分けて二つ。
感染した事により独自の行動パターンを持ち始めて自律行動を取る物。
そして、レネゲイドに感染した事により特殊な効果を発揮するようになった物品だ。
誠:後者のケースは、刀剣類や銃に多いっす。通常の武器よりも強力なモノなんすよ。
慎一:そういった武器って、UGNでも開発されてるのかなぁ?
雅之:していないと考える方が不自然だな。日々凶悪化するオーヴァードによる犯罪の抑止力として、
UGN研究班“アール・ラボ”辺りで開発を続けているのではないかと思うのだが。
創一:ああ、後述するフォールンブレイドやフォールンライフル、レネゲイドコントローラーはUGNで実装されている。
まだ扱いになれていない者が多かったが。
レネゲイドクリスタル
雅之:そして、EXレネゲイドの中でもさらに特殊なケースのシロモノ。それがレネゲイドクリスタルだ。
病原菌の塊、と称していいかもしれんな。
レネゲイドウイルスが多量に侵入した鉱物を指す。
レネゲイドクリスタル自身は基本的に他のEXレネゲイドと違って自立的行動は行わない。
問題は、これがオーヴァードの体内に取り込まれる、ないしは外科手術等で埋め込まれる事で大きな力を発揮するという点だ。
通常のオーヴァードよりも、より強力な力を得る事になる。
慎一:ふうん。それって悪い事?便利そうだけど。
創一:さっきの説明では不十分だな。どのオーヴァードの体内に入り込んでも効果を発揮する、というわけではない。
大抵の場合、埋め込まれた所で拒絶反応を起こしてジャーム化及び死亡するだけだ。
ちなみに適合した後に無理やり外そうとしてもやはりジャーム化及び死亡、だな。
こういった性質のレネゲイドクリスタルを俗に『賢者の石』と呼ぶ。大きな力を得られるが、代償も大きいようだな。
誠:こここ、怖いっす。(後ずさり)金輪際レネゲイドクリスタルには触らないっす!
雅之:ああ、大丈夫だ。基本的に『生還者』には適合しないからな。安心しろ。
『生還者』については後程説明するので今は聞き流しても構わんぞ。
それに、仮に適合したとしても力の使い方を誤って自滅するオーヴァードも多い。過ぎたる力は持たんにこした事はない。
Dロイス
雅之:では、本論に入ろう。以下の12種類が「基本の」『特殊』なオーヴァードだ。
賢者の石(レネゲイドクリスタル)
起源種(オリジナルレネゲイド)
変異種(イレギュラー)
対抗種(カウンターレネゲイド)
実験体(ロストナンバー)
戦闘用人格(デュアルフェイス)
特権階級(ハイロード)
生還者(リターナー)
複製体(デュプリケイト)
伝承者(サクセサー)
秘密兵器(トイボックス)
古代種(エンシェントレネゲイド)
慎一:何その「基本の」『特殊』なオーヴァードって。さらに特殊な例があるの?(首傾げ)
創一:それについては後程説明するが、UGNの最新資料ではある特定の場所で発生した『特殊』なオーヴァードがいたらしいと記述されていた。
まあ、まだUGN上層部でのみ流されている資料だとは聞いているが。
(羊さん通訳:GF別冊9「ダブルクロスの風景」に掲載されているDロイスですわー。
平安、魔街、ロストエデンの3つの世界で3種ずつです。結構面白いの多いですよ)
誠:ふうん、まあとりあえず基本のから説明ヨロシクっす。
賢者の石(レネゲイドクリスタル)
雅之:先程も軽く説明したな。レネゲイドウイルスの塊とも言える鉱物、レネゲイドクリスタルをその身に宿した者のことを指す。
創一:この力を解放する事により、どのような行動でも成功率を飛躍的に上昇させる事が出来る。あくまで一時的にではあるが。
慎一:じゃあ、便利なんだ。いいじゃない賢者の石。
雅之:まだこの話には続きがあってな。それを一度使うとしばらくの間、賢者の石は使用不可能になる。
さらに使用した直後、侵触率は大幅に上昇する。むやみやたらに使用するのは危険だな。
誠:やっぱ怖いっす賢者の石。是非とも速やかに撲滅希望っす!(がくぶる)
雅之:ええい、さっきも言っただろう。生還者にはまかり間違っても取り付かん……………多分(ぼそ)
(何か後ろ手に持っている)
誠:多分ってなんすかそれーっ?!ってか後ろ手に何持ってるんすかーっ!!(ずびし)
慎一:まあ、最大の一撃を叩き込む時に有効なのかな?侵触率の上昇は気を付けないといけないけど。
創一:今の所、賢者の石保有者は著しく少ないようだな。まあ、適合率が低いので仕方ないのだが。
「賢者の石」サンプル
起源種(オリジナルレネゲイド)
雅之:現在、我々が感染しているウイルスの原型(オリジナル)とも言えるウイルスを保有している者を指す。
当然、通常のウイルスとは異なる点も見受けられる。
慎一:どう違うの?
創一:エフェクトの精度が従来のオーヴァードよりも上がりやすい。
侵触率が81%を越えた時点で、通常は侵触率100%時でなければ出せない力を発揮出来る。
さらに侵触率が上がると、よりエフェクトの精度が高くなる。驚異的だな。
誠:んー、すごいっすね。でもなんか代償とかありそうっす。
雅之:流石に勘付いたか。このレネゲイドは「旧式」とも言うべきモノでな。
戦闘時のポテンシャルに一部影響が出る。シンドロームによっては逆に不利な特徴になりかねんな。
慎一:クロスブリードの方が強いオーヴァードになりそうだね。起源種の場合は。
「起源種」サンプル
変異種(イレギュラー)
雅之:各シンドロームの特殊エフェクトを操る事が出来るオーヴァードの事だ。
リストを上げておこう。どのエフェクトも希少価値のあるモノである。
なにしろ、変異種ウイルスに感染しているオーヴァード自体が少ないからな。
エンジェルハィロゥ……《破邪の瞳》
ブラックドッグ…………《降魔の雷》
ブラム=ストーカー……《ロイヤルブラッド》
キュマイラ………………《獣魔の巣》
エグザイル………………《生命の海》
ハヌマーン………………《クロックアップ》
モルフェウス……………《ドッペルゲンガー》
ノイマン…………………《プレディクション》
オルクス…………………《万色の檻》
サラマンダー……………《コキュートス》
ソラリス…………………《バーストアップ》
バロール…………………《ファスト・フォワード》
慎一:いっぱいあるねえ。どれもなんか強そうなエフェクトだなあ(期待のまなざし)
創一:この中でもっとも厄介なエフェクトはエンジェルハィロゥの特殊エフェクト《破邪の瞳》だ。
回避する能力が格段に上がるからな。エンジェルハィロゥはただでさえ回避率が高い。鬼に金棒と言ったところか。
誠:対処法は従者とのコンビネーション(《クロスアタック》)やノイマンの《抜き打ち》、《達人の業》等を絡めたフェイント、もしくは
同じ変異種のエフェクト、一時的に相手の回避が出来なくなるノイマンの《プレディクション》っすかね。
ああ、バロールの《時の棺》を使って回避できなかった事にするという手もあるっす。バロールって反則技多いっすねえ(ぼそ)
雅之:平たく言えば慎一や創一なら比較的楽に《破邪の瞳》を打ち破れると言うわけだな、うむ。
(カルテに記載されているエフェクトの組み合わせを見るとわかりやすいぞ)
その他、近距離でも打ち込める強力なRC攻撃エフェクト《降魔の雷》、究極の『速さ』を得る事により攻撃力と命中率を格段に引き上げる《クロックアップ》、
回数制限と発動条件は厳しいが強力な支援用エフェクト《バーストアップ》なども侮れないエフェクトだ。
創一:変異種持ちのオーヴァードは手強い者が多い、注意しろ。特に《破邪の瞳》を持ったオーヴァードはな。
「変異種」サンプル
対抗種(カウンターレネゲイド)
雅之:レネゲイドウイルスに反応し、攻撃を行う特殊なレネゲイドウイルスに感染したオーヴァードの事だ。
オーヴァード、またはジャームに対する攻撃力が少しだけ上がる。
誠:ただし、自分の体力も削られるので結構痛いらしいっすよ。
創一:それに、攻撃力が上がるとは言っても微々たる物らしいな。
まあ、《餓鬼魂の使い》、《蒼き悪魔》、《茨の輪》、《暗黒螺旋》などのようなエフェクトに組み込まれてしまえばそれなりの威力は発揮するだろう。
慎一:じゃあ、あんまり意味ないんだね?
雅之:いや、もしかしたら非オーヴァードとオーヴァードもしくはジャームの見分けをつける為に使えるかもしれんが。どうなんだろうな?(考え込む)
誠:こう、おもむろにつかつか歩いていって平手打ちっすか?別にエフェクト使わなくても発動するんすよね?オーヴァードやジャームが相手なら。
雅之:………その後の人間関係にヒビが入るからやめとけ、それは。
「対抗種」サンプル
実験体(ロストナンバー)
雅之:UGN、FH、SoG、または軍部やその他未確認の組織などで行われた実験の被験者を指す。
実験の影響か、能力のポテンシャルが若干高い。
慎一:エフェクトを使わなくてもちょこっとだけ強いオーヴァードってこと?
創一:まあ、そうなるな。ただし、実験の副作用か基本的な侵触率が通常のオーヴァードよりも若干高い。
あまり歓迎出来ない代償だな。
誠:実験体なんすから、もうちょっと特殊な能力がついてもいいもんだと思ったんすけどねえ。
こう、実験体って聞くと往年の改造人間モノの特撮番組を思い出すっす(わくわく)
慎一:全国の実験体の皆様ごめんなさい。不謹慎な発言を本人に代わってお詫びいたします(ぺこり)
「実験体」サンプル
戦闘用人格(デュアルフェイス)
雅之:レネゲイドが活性化した際に現れる人格を保有した者の事だ。
当然、好戦的な輩ばかりだ。普段は比較的大人しい者が多いようなのだが。
誠:あ、僕は「元」戦闘用人格っす。(挙手)
慎一:基本的に侵触率が100%を越えると現れるんだよ。戦闘能力も少しだけ上がるんだ。
名前通り、対戦闘用の人格なんだね。
雅之:まあ、100%を越えていない時でもその人格が顔を出す事はある。本来の能力は現れないが。
創一:なお、戦闘用人格の保持者は他のオーヴァードよりも日常に帰還する事が難しくなっている。
自分の中に複数の人格があるため、非常に不安定な精神状態なのだろう。
それを自覚した上で戦いに赴いてもらいたい、以上だ。
「戦闘用人格」サンプル
特権階級(ハイロード)
雅之:資産家、UGNの上層部、類稀なるカリスマ、他様々な理由により特別な階級についている者の事を指す。
慎一:すごい人たちなんだね。で、何が出来るの?
創一:最初の授業で説明した「タイタス」について覚えているな?
誠:かすかに残った思いの事っすね。それを糧として更なる力を引き出すって聞いたはずっす。
雅之:随分難しい言葉を使っているな(感心)………さて、話を戻そう。
特権階級はそのタイタスを自分以外の誰かが行動する場合などに使えるというわけだ。
慎一:ええと、ノイマンの支援系オーヴァードみたいに的確な指示をして行動の成功率を上げさせるとか?
創一:そう言った使い方もあるが、助かりそうもない人間に生きる気力を与える事も出来るらしい。
誠:ふーん、すごいんすね特権階級。だから無駄にえらそーな人が多いんすね。
雅之:……とりあえず、特権階級の面々の前でそういう発言はやめておけ。
「特権階級」サンプル
生還者(リターナー)
誠:はいはいはーい、説明するっす!レネゲイドウイルスに侵食されにくいオーヴァードの事を指すっす!!
(目がいきいきしている)
雅之:急に元気になったな……(呆れ顔)
まあ、間違っていないが説明が足りんな。その理由が語られていない。慎一、答えられるか?
慎一:んー、確か……自我が普通のオーヴァードよりしっかりしている、ある人への思いの強さを元にした心の強さ、
レネゲイドウイルスが引き起こす衝動や様々な精神的ストレスを受け流せる心の柔軟性を持っている、とか。
原因はいくつかあるらしいって聞いたよ。
創一:発症時の体質で偶然レネゲイドウイルスに侵食されにくくなったというケースもあるそうだ。
いずれにせよ、ジャームになりにくい性質のオーヴァードである事は確かだな。
雅之:ほう、そうなのか。前述した戦闘用人格とは対照的だな。
確固たる自分がある限り、そうそうジャームになる事はない。
条件だけを見れば、もっとも日常に帰りやすいオーヴァードだと言えるだろう。
「生還者」サンプル
複製体(デュプリケイト)
雅之:平たく言えばクローンだな。ただし、シンドロームはほぼ一致しない上に見た目の年齢、性別まで異なるケースが大半だ。
まだまだクローン技術は発展途上のようだな。
慎一:で、どんなオーヴァードなの?
創一:複製体自身が保有していないシンドロームのエフェクトを一つだけ使えるようになっている。
オリジナルが保有していたエフェクトとは限らんようだがな。
ただし、そのエフェクトを使用した際に上昇する侵触率は少し高くなるそうだ。
誠:うわー、すごいっす。でも、それじゃあ複製体の方がオリジナルよりも優秀なオーヴァードなんじゃないんすか?
雅之:まあ、そういった見方もなくはない。が、基本的に複製体はオリジナルを知る者から迫害される傾向にある。
オリジナルとの同一性を求められるケースもあるな。どちらにせよ、複製体のオーヴァードにとっては迷惑な話だろう。
慎一:オリジナルとか複製体とかそういうの関係なしで、一人一人違う人のはずなのにね……なんだか寂しいな。
創一:複製体の人格および人権を確立させる事。それも今後の課題になっていきそうだ。
「複製体」サンプル
伝承者(サクセサー)
雅之:特化した一つの技術を保有した者の事を指す。
誠:白兵に特化したとか調達ならまかせろっ、とかそんなんすか?
創一:調達の極意を身に付けた者がいるのかどうかは知らんが、まあそんなところだ。
慎一:ここぞ、と言う時に力を発揮するんだよ。秘伝の技、って言ってもほいほい使えるわけじゃないから気を付けてね?
雅之:制限があるとは言っても、過度のエフェクト依存をせず高い能力を発揮出来るというのは大きな利点だな。
「伝承者」サンプル
秘密兵器(トイボックス)
雅之:特殊なアイテムを使用出来る権限を持った者の事だ。
使いでのあるモノが多いようだな。
誠:EXレネゲイドに感染したアイテムが二品あるっすね。でもなんかフォールンライフルは見劣りがするっす。
慎一:まあ、普通のライフルより高性能だしいいんじゃないかな。
創一:他、通常の武器や乗り物よりも若干性能の高い……いわゆる『業物』とも言うべきレジェンド、
レネゲイドを刺激し、侵触率を引き上げる代償として一時的に能力を高めるブーストアーマー、
回数制限はあるが、レネゲイド能力を一時的に上昇させる事によりRC能力の性能を引き上げるRコントローラーがある。
誠:腕輪型なんで持ち運びもらくらくっす。一家に一台、是非どうぞ?
雅之:やめんか馬鹿者。(びしっとハリセンツッコミ)そうほいほいと市場に出回っていてたまるか。
慎一:そうだよー、秘密兵器はおもちゃじゃないんだから。
誠:(ハリセンではたかれた頭をさすりながら)うう……痛いっす。でも、「秘密兵器」って響きには憧れるものなんすよ?
「秘密兵器」サンプル
古代種(エンシェントレネゲイド)
雅之:では、とりあえずこれが最後になるな。前述した起源種とは違う類の「古い」レネゲイドウイルスの一種を保有した者の事だ。
慎一:どう違うの?
創一:起源種とは違い、遥か昔から生き続けている可能性のあるオーヴァードなのだと聞いた事がある。
誠:じゃあ、見た目ぴっちぴちでも実年齢から言うとよぼよぼの老人どころかミイラになっていてもおかしくない年齢だったりするんすね?
なんか浪漫っす(目きらきら)
雅之:とりあえず、古代種のオーヴァードが目の前にいる時はそういう事は言わないようにな。
古代種は他のオーヴァードでは扱う事が出来ない特殊なエフェクトをいくつか使うことが出来る。
創一:侵触率が120%でなくとも蘇生出来る《イモータルライフ》、圧倒的なカリスマによりその場にいる一般大衆を
自分の配下に置く《親衛隊》、かつて体験した物事と現在起こっている事象を照らし合わせて答えを探る《デジャ=ヴュ》、
存在するだけで相手の敵意を減少させる《ニンバス》、周囲のレネゲイドを取り込んでエフェクトが使える《フラットシフト》の5種類だ。
慎一:ふうん、特別なオーヴァードなんだね。なんだか王様みたい。
雅之:その認識はあながち間違っていない。
以前、姿を見せたと言われる“世界の支配者”(ダイナスト)は古代種と起源種を発症していたそうだ。
事件の関係者は「まさしくあれは“世界の支配者”にふさわしい風格だった」と口を揃えて証言したらしいな。
誠:とにかく、敵に回したら怖いオーヴァードだと覚えておけば間違いないんすよね?
創一:ああ、その通りだ。
「古代種」サンプル
一時閉幕-授業中断-
雅之:さて、今回は特殊なオーヴァードの例を上げてみた。参考になっただろうか?
慎一:今はちんぷんかんぷんかもしれないけど、実際にそのオーヴァードに会ったらどんな特徴を備えているのかはちゃんとわかるはずだよ。
誠:……あんまり敵として会いたくないオーヴァードばっかりっすねえ。
創一:まあ、心強い味方として我々の前に現れてくれる事を祈るしかなさそうだな。(と、苦笑いを浮かべる)
雅之:次の授業では、我々が『非日常』をどのように過ごしているか話すことにしよう。
慎一:重要だから、ちゃんと聞いてね。それじゃ、またねー(手をぶんぶん振る)
ぶつり、と映像が途切れる。
後は画面の中で砂嵐が吹き荒れるだけ。
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